越石です。
そういうわけで、このGWは久しぶりにガレージキットの組み立て&塗装をしました。
作ったのは、海洋堂「ブレンパワード」です。原型は天才「谷明」氏の伝説のキットです。
これ、ずっと探してたやつなんです。
それでは以下詳細です。
ブレンパワードとは?
原作・総監督は富野由悠季
まずブレンパワードですが、1998年にWOWOWで放送された富野由悠季による原作・総監督のオリジナルアニメになります。
荒廃した近未来を舞台に、謎の巨大遺跡オルファンを巡り、巨大人型兵器ブレンパワードとグランチャーの戦いを描いています。
永野護によるロボットデザイン
そんなブレンパワードですが、WOWOW初のオリジナルアニメであることや、富野氏にとってと5年ぶりの総監督ということで話題を集めましたが、何より(個人的にも)注目されたのがロボットデザインに、「エルガイム」や「ファイブスター物語」の永野護が起用されたことです。何層にも重なった板バネによる間接の表現や、巨大な頭部など、それまでなかった唯一無二のデザインを打ち出し、ロボットデザイン界に衝撃を与えました。(板バネ、積層構造はのちにFSSのMHにも採用されています)
ビデオ全巻購入特典でクリア製レジンキット
WOWOWを契約していなかった私は、VHSビデオを購入して観てました。わざわざそんなことをした理由は、全巻購入特典が目的です。今回のものとは別になりますが、なんと谷明原型のユウブレン「クリア製レジンキット」がついてくる(購入権だったかも)のです。
そんな動機だったためか内容はあまり覚えていません。永野護デザインのロボットと特典目当てで観ていましたが、正直ストーリーも私の中でさほど盛り上がらず、せっかくの永野メカもイラスト級の超絶デザインが動くわけもなく、いまいちという記憶しかありません。でもやっぱりロボットデザインは最高なのです。後述する永野護のイラストがすごいのです。
谷明原型「ブレンパワード」海洋堂
さて、いつも通り前置きが長くなりましたが、こちらが今回作成した谷明原型の海洋堂製「ブレンパワード」のレジンキットです。
永野護のイラスト(ニュータイプ表紙)を再現
このキットですが、月刊ニュータイプ1998年1月号の表紙になった永野護のイラストがモチーフになっています。
上記がそのニュータイプの表紙ですが、先の板バネ間接や巨大な頭部など、圧倒的なデザインで全私に衝撃を与えたことで有名です。ただただ、すごいです。すごいロボットイラストベスト10に必ず入ると思います。知らんけど。
で、そんなすごいイラストを再現したのがこのキットというわけです。巨大で複雑な頭部デザイン、関節や装甲の板バネ・積層構造が、緻密に作り込まれており、谷明氏の本領発揮といったところ。
ネリーブレンとはデザインが違う?
アニメ本編にはこれとよく似たデザインのネリーブレンという水色の機体が登場するのですが、先のニュータイプ表紙イラストとは細部のデザインが異なります。
ニュータイプ表紙版の特徴として、本体色がヒメブレンのベージュ色をベースにしたカラーリングで、肩部分の上部が茶色になっていたり、肩に比瑪(ヒメ)と入っていたりします。おそらくニュータイプ表紙版は、本編に登場するネリーブレンのコンセプトイラストだと思われます。
しかしなぜかキットの完成見本はネリーブレンっぽい水色でカラーリング(比瑪のフィギュアも付属するのに)されているのですが、今回はなるべくニュータイプの表紙に合わせて、本体色をベージュにし、肩部分の上部も茶色で塗装しました。ただ大変(面倒&技術不足)なので細部は適当です。
超プレミア価格
さて、こちらのキットは20年以上前のものになるのでもちろん廃番です。当たり前ですが普通には売っていないので、メルカリで購入したのですが・・・
めっちゃプレミア付いてました・・・
発売時は3万円くらいだったと思うのですが、なんと65,000円でした!!!
しかし滅多に出るものではありません。一応は値下げ交渉しつつ、値下げは難しいとの回答でしたのでそのままの価格で購入しました。(交渉中に売れてしまわないかドキドキしました)
実は2度目の購入
実はこのキット、2度目の購入です。20年前の発売時に購入して作ってます。で、いざ完成したら満足して二束三文で手放してます。そういうとこあります。靴なんかと同じことやってます。
それはそうと、組みやすくて塗りやすいキットで比較的上手く塗装出来たと記憶していたのですが、今回作ってみたらめっちゃ大変でした。
当時はけっこうな数のレジンキットを作っていたので、スキルが今より高かったんですかね?途中、ちゃんと色塗りできるか不安になり、6万円がパーになるかもという最悪の事態を想像し震えました。しかし、なんとかそれとなく完成はしたので良かったです。
塗装は缶スプレーと筆塗り
塗装ですが、もちろんエアブラシなんて持ってませんので、下地処理のあと全体を缶スプレーで塗装し、肩や両腕のシールドの塗り分けはマスキングして缶スプレーで塗ってます。そのほかの間接部分や、オレンジ色の部分などは筆塗りです。
本当はオレンジ色を水性アクリルで塗装し、はみ出したところは噂のマジックリンで消そう(最近知った)なんて思っていたのですが、久しぶりの塗料購入で間違えて油性のアクリル塗料を買ってしまい、はみ出したところは筆でちまちまとリタッチしました。幸いにもつや消しなのでそこまで目立たないのですが、よく見ると汚いです。墨入れはエナメルです。
完成まで約4日間
ちなみに完成までにかかった作業時間は約4日間です。おそらく早いほうです。仕事が早いことで有名です。クイック&ダーティをモットーにしております。その分、仕上げが汚いのが玉に瑕です。
1日目〜パーツバリ取り・表面処理、軸打ち(表面処理が超適当)
2日目〜下地塗装
3日目〜本体色などの塗装
4日目〜塗り分け、部分塗装、スミ入れ、トップコート
ちなみに見えない(見えづらい)ところは超適当(ダーティ)です。
最後に
そんなわけで、ずっと探していた海洋堂製ブレンパワードをやっと手に入れ、なんとか完成させることが出来ました。繰り返しになりますが、途中本当に完成するか不安になりましたが、なんとかなって良かったです。なんとかするのも得意です。
あとはシリコントライブのネリーブレンが手に入れば完璧です。
【追記】シリコントライブのネリーブレン手に入れました!
【追記2】ロボット魂のネリーブレンが発売!
2022年9月に待望のロボット魂ネリーブレンが発売されたので並べてみました。スミ入れとトップコートを吹いていますが、かなり高クオリティです。詳しくは以下の記事をご覧ください。