越石です。
JMウエストンのゴルフ(J.M.WESTON#641 GOLF)を表参道のJMウエストン青山店にて購入しました。そう、新品で買い直しました。
「買い直した」と書いた通り、実は昨年の12月に中古のゴルフを購入したばかりです。今回そのゴルフを売却して新品のゴルフを買い直したわけです。中古で購入したゴルフも状態はよかったのですが、同じ靴を二足所有していても勿体無いので売却しました。もちろん今回の購入資金の足しにもさせて頂きました。
※当記事は2017年3月7日のリライト記事です
JMウエストン ゴルフはこれ《写真》
購入の経緯はさて置き、まずは今回購入したJMウエストンのゴルフの写真です。
JMウエストン641 ゴルフ
こちらが新品で買っちゃったJMウエストンのゴルフです。清水の舞台から飛び降りました。さすがの私も少しドキがムネムネしました。でも飛び降りるだけの価値がJMウエストンのゴルフにはあります。わざわざ新品で買い直す価値があると思ったわけです。もう素晴らしいの一言です。
色はスタンダードな黒(ブラック)
色はもちろん黒(ブラック)です。二足目〜三足目なら茶色やネイビー、もしくはグレインレザーなんかも良いと思うんですけど、やはり一足目はスタンダードな黒です。ブラックです。黒ならオンオフ使え万能です。
素晴らしい革質のロシアンカーフをプレメンテ(お手入れ)
革も素晴らしいです。こちらは通常のカーフレザーではなく、「BLACK RUSSIAN(ブラック ロシアン)」という箱の記載の通り、通称「ロシアンカーフ」と呼ばれる人気の高いレザーです。カーフレザーに比べ、肉厚で表面が少しザラザラしており、耐久性が高いことも特徴のひとつです。
※ゴルフ以外では598やハントなどにも使用されていたロシアンカーフですが、現在ではハントのみに使用され、ゴルフや598のロシアンカーフ仕様は廃番になっています。
さっそくプレメンテとしてアニリンカーフクリームを塗布してブラッシングしましたが、めっちゃ光ります。艶々です。これ、やばいやつです。独特の光り方をします。内側から光るやつです。もちろんつま先は軽く鏡面仕上げ。何でも鏡面にしてしまう性癖があります。
唯一無二のデザインであるゴルフ一択
JMウエストンにはこのゴルフ以外にも有名なローファーや、ストレートチップ、セミブローグなどたくさんのコレクションがあるわけですが、今回は脇目も振りません。ゴルフ一択です。唯一無二のデザインであるゴルフ一択だったわけです。店に入るなり開口一番「黒のゴルフください」と店員さんに元気よく伝えました。
デザインはオーソドックスな外羽根のUチップ。ぽってりとした丸いフォルムが特徴です。エドワードグリーンのドーバーやクロケット&ジョーンズのモールトンにあるような「つま先の縫い目」が無く、一枚の革で繋がっているため、コロンとした愛くるしい表情を見せます。堪りません。ついつい鏡面にしたくなります。
別名ジャーナリストシューズ
ちなみに元々は名前の通りゴルフ用の靴だったようですが、油分を多く含み耐水性に優れたロシアンカーフのアッパーと、ラバーソール(リッジウェイソール)を組み合わせたタフなゴルフは、別名「ジャーナリストシューズ」とも呼ばれ、足で稼ぐと言われる記者が好むという逸話があるほどです。
JMウエストンオリジナルデザインのリッジウェイソール
前述の通りゴルフのソールにはラバーソールのリッジウェイソールが使用されています。タイヤメーカーのミシュランが開発したこのソールは、耐朽性、耐水性、グリップ力に定評があり、私も一度は履いてみたかったソールです。ちなみにデザインも良いです。(ゴルフに使用されているリッジウェイソールは通常のものとは異なり、よく見るとブランド名のJMの文字が象れています)
何十年も変わらないデザイン
それにしても本当にゴルフはかわいい。いや、かわいいだけじゃなく気品を感じます。JMウエストンのローファーは100年変わらないデザインだそうですが、このゴルフも1960年代の登場からすでに60年近くも経過しているモデル。まさに洗練されたデザインなわけです。
JMウエストン ゴルフの《価格は?》
さて、そんなJMウエストン ゴルフの気になるお値段なんですが、2017年3月時点では・・・
118,800円(税込)
でした。価格についてはちょくちょく値上げもするみたいですので店頭で確認する事をおすすめします。
▼2020年5月追記:値上がり
そして、2020年5月時点での価格は本体価格が5,000円値上がりし115,000円となり、さらに消費税のアップもあり・・・
126,500円(税込)
でした。私の購入時より7,700円上がってますね。
▼2021年3月追記:さらに値上がり
そしてそして2021年4月1日よりまた値上がりしました。
137,500円(税込)
です。私の購入時から18,700円の値上がりです。気になっている方は早めに買ったほうが良さそうです・・・
▼2022年3月追記:さらにさらに値上がり
そしてそしてそして2022年3月よりまたまた値上がりしました。
143,000円(税込)
です。私の購入時から24,200円の値上がりです。ただ、最近ではAmazonや楽天で並行輸入品も買えるようですのでチェックです。
JMウエストン ゴルフ(JM WESTON 641 GOLF)詳細データ
ブランド | J.M. WESTON(ジェイエムウエストン) |
モデル | 641 GOLF OXFORD |
色 | ブラック |
ラスト | ラスト31 |
製法 | グッドイヤーウェルト製法 |
甲革 | ロシアンカーフ(BLACK RUSSIAN) |
靴底 | リッジウェイソール |
生産国 | フランス |
サイズ | 7D |
定価 | ¥137,500(税込) |
JMウエストン ゴルフを《買う&買い換えた理由》
冒頭の通り、私はすでにJMウエストンのゴルフを所有していました。ただし中古での購入です。そのゴルフは中古といえど非常に状態も良く、それなりにサイズも合っており(合っていたつもり)、靴自体への不満は本当になかったんです。しかしゴルフを履いてみて、磨いてみて「ゴルフの魅力」にハートをズキュンとやられちゃったんです。その端正なデザインや、所有する靴の中でも異彩を放つ革質の虜になっちゃったわけです。ハートを鷲掴みです。
そしたらもうあれです。JMウエストンのお店でちゃんとフィッティングしてもらって、JMウエストンで購入して、JMウエストンで購入した新品のゴルフを自分で一から育ててみたくなっちゃったんです。
つまり、ゴルフを特別な一足にしたくなっちゃったんです。それくらいゴルフに惚れちゃったんです。
それがJMウエストンのゴルフを買ったたった一つの理由です。
他の靴への誘惑
でも正直迷いました。
すでに所有しているゴルフを買い直す必要が本当にあるのか?
またこの金額を出すならマスターロイドが1足(7万円)と、さらにもう1足それなりにいい靴(5万円)が買えちゃいます。
さらにヤフオクならちょっと資金を足せばエドワードグリーンのドーバーやチェルシーやバークレーも新品や未使用品が買えちゃうかもしれません。
でもやっぱりJMウエストンのゴルフを買うことにしました。繰り返しますが、それくらいゴルフに惚れちゃったんです。
JMウエストン青山店で購入
そういうわけで、JMウエストンのゴルフを扱っている所と言えば、直営店、三越や伊勢丹などの百貨店、そしてトゥモローランドなどありますが、そこはやっぱり直営で旗艦店のJMウエストン青山店で購入することにしました。表参道なので職場から近いこともありますが、何より・・・
飲み物が出るらしいから!
これです。飲み物分お得です。これはお小遣い制のサラリーマンにとっては非常に大きいポイントです。ちなみにエビアンでした。フレンチアルプスですね。フランスだけに。
とまぁ飲み物はさすがに冗談として・・・本当の理由は、せっかくなら旗艦店で接客されてみたいというミーハーな理由からです。それだけです。飲み物じゃないです。飲み物嬉しいですけど。歳なのかいつも喉カラッカラですし。
JMウエストン ゴルフの《サイズ感》噂のタイトフィッティング
そんなわけでフィッティングです。
JMウエストンのサイズ感は他のブランドに比べ一回り大きいと言われています。そして超タイトフィットでギチギチのサイズを履き、馴染むまでの長い期間は「修行」とまで言われ、そのタイトさは万力締めと揶揄されることもあるほど。おそらく私の想像以上にタイトフィッティングなんだと思われます。
そんな噂が頭をよぎりつつ、早速足のサイズを測ってもらいます。そしてやんわりと修行を要するようなタイトフィッティングは避けてもらうよう伝えると、「いくつかサイズを提案するので履きやすいサイズで構いませんよ^ ^」との事。良かった。まぁ最近はそこまでタイトフィッティングは勧めないとも聞きます。
サイズは7D
そんなフィッティングの結果、サイズは7Dに落ち着きました。
まず最初は足の寸法通りだと言うものを履きます。これ、やばいくらいキツい。サイズを聞くと5.5Eとの事。これはとてもじゃないけど無理です。ブックオフで見つけた中古のゴルフと同じサイズで、とてもじゃないけど無理だったサイズです。気を取り直して次は上のサイズをという事で6.5Eを履いてみます。悪くはない。ただし私の足は小指の付け根らへんの幅が広いらしく、その部分の革が膨らみ少し出っ張っているとの事です。踵はほんの少し浮くような気がします。次に幅に合わせて7Dを履きます。幅は大丈夫ですがやはり踵が若干浮きます。ただ店員さんが言うには、ゴルフは履き口が広く、踵が浅いためどうしても浮きやすいそうです。でもまぁ気にならない程度です。なんせこれまで8Dを問題なく履いていましたからね。もう一度紐をしっかり締めてみると問題ありませんでした。ちなみに7Dでも十分タイトフィットです。フィッティングを終え、当日履いて来た自称ジャストフィットのクロケット&ジョーンズのオンスロー(7.5E)に履き替えた際、ゆるゆるに感じたほどです。
そんなわけでサイズは7Dに決定です!
ちなみにこの辺のサイズの方が一般的に多いようで、6や6.5は茶色しか在庫がないようです。たまたま7Dに黒があって良かった・・・最悪百貨店やトゥモローランド巡りになるところでした。
追記:超タイトフィットでした・・・
JMウエストン ゴルフの修理など《購入における注意事項》
支払いを終えて最後に注意事項をいくつか説明されましたので覚えている範囲で。
・純正修理について
JMウエストンの純正部品を使用した修理ですが、一度でも他の修理屋さんで修理してしまうと純正修理は受け付けてくれないとの事です。厳しい。たぶん私は純正にはそんなにこだわらないと思いますが、何か修理が必要になったら考えようと思います。
・踵の穴
踵に小さい穴が開いていますが、吊り込みの際に必要なもので、この穴が広がって故障したりはしないので安心してくださいとの事です。スコッチグレインみたいですね。ちなみに江戸っ子の粋な反抗心の名残ではありません。
JMウエストン「ゴルフ」とパラブーツ「シャンボード」《比較》
比較対象としてよく似たデザインのパラブーツのシャンボードが挙げられます。前回ゴルフを探していた際はシャンボードと悩みましたが、すでにシャンボードはマロン(茶色)を所有していたので、黒のゴルフを探すことにした経緯があります。よく見るとデザインも全然違います。いい意味で無骨なシャンボードに対して、ゴルフには気品を感じます。ただ単に価格の先入観があるだけかもしれませんが。
ちなみに油分を多く含んだ革で雨に強いと言われるシャンボードですが、ゴルフも油分を多く含んだ肉厚な革で雨に強いようです。リッジウェイソールも雨の日に大活躍です。(私が雨の日に履くかは別問題)
【参考】J.M. WESTON(ジェイエムウエストン)とは
JMウエストンは1891年にフランス中部のリムーザンで創業された老舗の紳士靴ブランド。1922年にパリへ出店した際にブランド名を「J.M. WESTON」と名付けますが、開業当初は、創業者エドゥアール・ブランシャールの名前から「ブランシャール」というブランド名でした。
1980年代に名門タンナーの「デュプイ」を買収し、皮革の生産からトータルで手がけることが出来る数少ない靴ブランドです。(※2015年11月にエルメスにデュプイ社を売却したようです。)
1986年ニューヨークに海外初の出店をし、1993年には東京にも路面店をオープンをさせます。
社名「JMウエストン」の由来
諸説あるようですが、「JM」に関しては、創始者の「戦死した友人のイニシャル」という説があるようです。また「ウエストン」の由来は、息子のユージェーヌ氏がアメリカのマサチューセッツ州ボストン郊外の「ウエストン」でグッドイヤーウエルト製法を学んだ事からだそうです。JMの略については、調べても分からずJMウエストン青山店でわざわざ聞きました。
JMウエストン取扱店
J.M.WESTON 青山店
住所 | 〒107-0062 東京都港区南青山5-11-5 住友南青山ビル1F |
最寄駅 | 表参道駅 B1出口 徒歩4分 |
営業時間 | 11:00~20:00(定休日:無休) |
電話番号 | 03-5485-0306 |
地図 | JM WESTON 青山店地図 |
HP | http://www.jmweston.fr/jp/les-boutiques |
その他、百貨店やトゥモローランドなどで取り扱いがあるようです。
最後に〜JMウエストンのゴルフを購入して
中古ゴルフの購入記事からコンテンツの移管をしたりもしたので思わず長文となってしまいました。(デジャブじゃありません)
そんなわけで、とうとうJMウエストンのゴルフをJMウエストン青山店で新品で手に入れました!
これで胸を張ってJMウエストンオーナー&ゴルフオーナーって言えます!
写真からゴルフの素晴らしさが伝わってくる。。羨ましいw
表情付いた写真も期待してます!!
さりげなーくあの靴の数が減ってる
コメントありがとうございます!
さりげなく二足減ってます(笑)