サーバインの決定版は、リアルマスターコレクション!設定画を忠実に再現したスタチューモデル

[記事公開日]2021/06/03[最終更新日]2023/06/09

リアルマスターコレクション「サーバイン」トップ画像

サーバインです。

いや、越石です。

そんなわけでリアルマスターコレクションの「サーバイン」を購入しました。

プレミアムバンダイから発売された、TVアニメ「聖戦士ダンバイン」OVA版の主役機である「サーバイン」のハイクオリティスタチューです。

長年にわたり理想的なサーバインの模型を追い求めてきましたが、これが文句無しの「サーバイン決定版」です。

それでは以下詳細です。

 

サーバインの決定版!「リアルマスターコレクション」

そんなわけでこちらがプレミアムバンダイで受注生産で発売された「リアルマスターコレクションのサーバイン」です。
※現在は予約終了になっています。

出渕裕氏の設定画を徹底再現したサーバイン

リアルマスターコレクションのサーバインの画像

見てください。こちらがリアルマスターコレクションのサーバインです。完全にあの出渕裕氏の設定画を再現しています。まず何より脚が短くて太い。これなんですよ。脚を長くしたい気持ちは分からなくもないですが、明らかに設定画の脚は太くて短いんです。

リアルマスターコレクションのサーバインの正面の画像

そして太いウエスト。これも分かります。老若男女ウエストは細くしたいものです。かくいう私も細くしたい。でも設定画のウエストは太いんです。設定画のサーバインは細マッチョではなくゴリマッチョなのです。細くしたい気持ちをぐっと抑えてゴリゴリにする必要があるんです。

リアルマスターコレクションのサーバインのサイド画像1

あとは腕も太くて大きいなど、あの設定画の特徴をこれでもかというくらい忠実に再現しています。見る角度によってはスマートにも見えますね。やばいくらいかっこいい。

メカデザイナーの石垣純哉氏が監修

リアルマスターコレクションのサーバインのサイド画像3

原型製作はバンダイナムコグループの「株式会社プレックス」が担当し、あの名作ゲームの「ゼノギアス」や「ガンダムシリーズ」「マクロスシリーズ」などのメカデザインでも活躍する「石垣純哉氏」が原型の監修を担当したそうです。ゼノギアス面白かったなぁ。ギアのバトルは苦手だったけど。

リアルマスターコレクションのサーバインのサイド画像2

バンダイ公式ページの石垣氏のコメントによると、出渕氏をリスペクトしており、できる限り設定画を忠実に再現したとのことです。また無可動だからこそ再現できた造形だともあります。まさにあの出渕裕氏の設定画を再現することがこの商品のコンセプトなわけです。

頭部に電飾が仕込んであり目が発光

サーバインの目が発光

頭部に電飾が仕込んであり目が赤く発光します。ただ目はもっと丸い気がするんですけど、あまり光らすもんでもないんでまぁいっかって感じです。

リアルマスターコレクションのサーバインの台座画像

ちなみに上記の専用の台座(めっちゃ重い)に脚を接続することで目が光ります。(もしかするとこの撮影を最後にもう光らすことはないかも・・・笑)

唯一設定画と違う顔の向き・・・

リアルマスターコレクションのサーバインの正面画像2
上記の写真は体の向きを設定画に合わせてみたものなんですが、そうすると顔が正面になってしまいます。しかし設定画で顔がかなり左に向いています。しかし、そこはイラストを矛盾なく立体にする上での限界なのかもしれません。素人目にもこれ以上曲げると襟と干渉してデザインがおかしくなりそうなのがわかります。

塗装もハイクオリティだが金色が少し薄い?

リアルマスターコレクションのサーバインのバストアップの画像

塗装もめっちゃすごいんです。墨入れもしっかりしてあり、さらにシャドーもかけてあったりと、私が塗るより全然上手いです。でも金色がもっと濃ければより良かったなと。これは気が向いたらリペイントしようかな。この値段のフィギュアに手を入れるのは若干勇気が要りますが・・・

リアルマスターコレクションのサーバインの背面画像

とまぁ、若干の改善点はあるとしても、本当に些細な問題であると思えるほどの再現度と完成度です。いやマジですごいです。サーバインの決定版です。こういうのをずっと待ってました。30年待ってました。

リアルマスターコレクションとは?

ちなみにリアルマスターコレクションとは、製品素材に原型の形状を忠実に再現できるポリウレタン樹脂を採用したシリーズで、通常のPVCモデルより細かなディテールが再現でき、より原型に近いクオリティが実現されているとのことです。

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ROBOT魂のサーバインと比較

リアルマスターコレクションのサーバインとロボット魂のサーバイン比較画像

同じバンダイということで「ロボット魂のサーバイン」と並べてみました。

まずデカいです。

ロボット魂のサーバインが全高14.5cmなのに対し、リアルマスターコレクションのサーバインは全高約30cmと倍くらい差があります。過去発売されたサーバインの中でも群を抜いて大きいんじゃないでしょうか。そりゃディテールもすごいわけですよ。

ロボット魂のサーバインも、アレンジは少なめで比較的設定画を意識した造形・プロモーションになっていますが、リアルマスターコレクションと比べるとやはりヒーロー然としています。とはいえロボット魂のサーバインも本当に良い物です。再販してください。複数買いして色を塗ったりしたいです。

 

そもそもサーバインとは?

そもそもサーバインは、雑誌「B-CLUB」に連載された「オーラファンタズム」で、ダンバインのリファイン版としてメカデザイナーの出渕裕氏によって発表されたオーラバトラーです。その後、TVアニメ「聖戦士ダンバイン」の正式なOVA版として、1988年に映像化された「New Story of Aura Battler DUNBINE」の主役機でもあります。また近年ではゲームの「スーパーロボット大戦」でも活躍したみたいですので、そこで知った方も多いのではないでしょうか。

Bクラブ「AURA BATTLERS/AURA FHANTASM(オーラバトラーズ オーラファンタズム)」

Bクラブ「AURA BATTLERS/AURA FHANTASM(オーラバトラーズ オーラファンタズム)」の画像

こちらがBクラブのオーラファンタズムをまとめたスペシャルムック本第一弾のAURA BATTLERS(副題:AURA FHANTASM)」です。主にBクラブで公開された出渕裕氏デザインのオーラファンタズム版オーラバトラーのイラストがまとめられており、当時のオーラバトラーのガレージキットの作例や、OVA版の原案にもなった「黒の虜囚」も掲載されています。(※ちなみに、ガレージキットの原型師による対談も集録されているのですが、この時点ではOVA版の制作は噂レベルであることが語られています。)

サーバインのデザインはOVA版とは異なり、盾を装備した少し細身のスタイルになっています。ただし、表示に描かれたサーバインは、その後のOVA版とほとんど変わりなく、この時点でOVA版のデザインは固まってきていたようです。

また、オーラファンタズムにおいてサーバインは以下のように解説されています。

ゲドをもとに造られたダンバインのプロトタイプとも言えるオーラバトラーが、このサーバインである。サーバインはもともと騎士団長クラスの専用機として開発され、搭乗者の位に見合うような性能と装飾をほどこされている(性能的には後に開発されているダンバインよりもかなり上であったといわれている)。

Bクラブ「AURA BATTLERSⅡ(オーラバトラーズ2)」

Bクラブのスペシャルムック本「AURA BATTLERSⅡ(オーラバトラーズ2)」の画像

こちらはOVAが公開されたあとに発売されたBクラブのスペシャルムック本AURA BATTLERS(オーラバトラーズ2)」です。当時は1,000円程度でしたが、私はプレミア価格の7,000円で最近購入しました・・・高すぎる。
内容はOVAの設定画集を中心に、当時発売されたガレージキットやサーバインなどの作例から、オリジナルの漫画や小説も掲載されています。(それを見て、当時所有していたことを思い出しました・・・捨てたのか?もったいない・・・)

B-CLUB(ビークラブ)31号「オーラバトラー特集」

B-CLUB(ビークラブ)31号「オーラバトラー特集」の画像

こちらのB-CLUB(ビークラブ)31でも「オーラバトラー」が特集されており、先のムック本にも掲載された品田冬樹氏による1/12スケールのサーバインの模型や、マックスファクトリー製サーバインの塗装済原型も掲載されています。また、出渕裕本人によるサーバインの設定画に対する解説も詳しく載っており、当時穴が空くほど読んだことを思い出します。

私とサーバインとの出会い

私が最初にサーバインに出会ったのは、もちろん今から30年前に発売された聖戦士ダンバインのOVAです。当時私は小6でレンタルビデオで借りては返すを繰り返し何回も見たのを思い出します。
事前に模型雑誌の「B-CLUB」などで設定画像や出渕裕氏のイラストを見ていたせいか、劇中であまり動かないサーバインに少しがっかりした記憶もありますが、顔の隙間から覗く生物的な牙や、グロテクスにパイプが絡まりあった関節の表現など、当時のロボットデザインとしては異例で、小学生ながらに強く心を打たれ、狂ったように関連書籍や後述する模型なんかを集めたわけです。その熱い想いは30年経った今でもまったく色褪せることなく、サーバイン関連の情報は常にチェックしていたわけです。それほど魅力的でかっこいいロボットがサーバインなわけです。

スーパーロボット大戦X-Ωに「サーバイン」参戦(2019/9/8追記)

スーパーロボット大戦X-Ωのサーバインの画像

詳しくはよくわからないのですが、スマホゲームの「スーパーロボット大戦X-Ω」に期間限定で9/8から「サーバイン」が登場するということで、ルールも何もわからないままインストールしてガチャ引いたら、なんと一発でサーバイン引いちゃったので、何もわからないままとりあえず育ててます。

スーパーロボット大戦X-Ωのサーバインの画像2

でもサーバイン当たって嬉しい。30年のサーバイン愛が通じました。しかしマジでルールがわからない・・・

多くの模型が発売されたサーバイン

思えばこの30年、各メーカーから多くのサーバインの模型が発売されました。ここではこれまでに発売されたサーバインの模型について少し紹介したいと思います。

サーバインのプラモデルなんて発売されない状況

まずマニアックなOVA作品だったこともあり、当時もプラモデルなどは当然発売されませんでした。そうすると自ずとマニア向けのガレージキットが主流になります。

【1】マックスファクトリー製 サーバイン

出典:楽天市場

サーバインの模型と言えば、OVA公開当時に発売されたソフビ製の「マックスファクトリー製のサーバイン」です。ソフビという素材でありながら、ハイクオリティなディテールとプロポーションで、今でも色褪せることのない伝説のキットです。

原型製作を担当したマックスファクトリー渡辺氏の解説には以下のようにあります。

OVA登場時のサーバインの質感はどちらかといえば、かなりくたびれた、地中に埋もれた遺物が生命を得て復活したといった表現がなされていたが、私のイメージではこれを製造された当時のものとし、ボディーの各所に施されたエングレービングや宝石から推測すると、このサーバインは元来、戦闘兵器ではなく、完成当時の外観はとても美しく、儀式的かつ神秘的なマシーンだったのはないだろうかと思う。
その装甲素材を怪獣の体皮等に求めても、原型もとどめぬほどに研磨されて、FRP製のバイクカウルにように軽状かつシャープなものに加工されていたのではないだろうか?
出渕氏のデザイン画を見た時の第一印象は「美しい・・・」であった。そして、その主たる構成物である装甲(殻)は「薄くて軽くて丈夫そう」だったのだ。これは他のオーラバトラーとは一線を画していると感じ、造形する上でのコンセプトの第一前提としたわけである。
※Bクラブ31号より引用

▼オリジナルの盾付きバージョンも発売

また、DXバージョンとして追加発売された「オリジナルの盾付きサーバイン 」も話題になりました。発売当時は小6〜中1くらいだったと思いますが、通常版、DX版ともに買いました。当時の私には高かったイメージがありますが、あらためて調べたところ通常版が4,800円、DX版が6,800円と今なら複数買いも可能なくらい安いですね。タイムスリップしたい。

【2】コトブキヤ、海洋堂製のサーバイン

サーバイン(海洋堂メタルキット)02

ガレージキット全盛だった当時、業界大手のコトブキヤや海洋堂からも多数のサーバインのキットが発売されました。特にコトブキヤは比較的アレンジ控えめで設定に近いプロポーションだったので私も何体か買いました。海洋堂はメタル製のサーバインを今でも所有しています。けっこう色々買い漁りました。

【3】ブスジマックス製サーバイン (イベント限定)

ブスジマックス製サーバインの画像

珍しいところでは、イベント限定のキットでブスジマックス製のサーバインも買って作ったりもしました。ブスジマックスさんは次のWAVE製サーバインの原型者として出てくる毒島孝牧氏になります。

【4】WAVE製 サーバイン

WAVE製サーバインの画像 出典:Amazon

2017年には老舗ガレージキットメーカーであるWAVEから、毒島孝牧氏原型によるガレージキット(レジン製)の決定版とも呼ぶべき超ハイクオリティなサーバインが発売されました。こちらも設定画を意識した固定ポーズになります。ただ、めっちゃ高い(54,800円)&作る&色塗りが面倒ということで手が出ませんでした。

【5】バンダイ製 ROBOT魂サーバイン

バンダイ製 ROBOT魂サーバインの画像

発売時期が前後しますが、2016年にはバンダイからロボット魂という比較的安価で入手しやすいながらも、上記二つのキットに引けをとらないハイクオリティなサーバインの可動フィギュアも発売されました。あのサーバインがぐりぐり動くので思う存分ブンドドできます。私は箱から出して素立ちさせたら一切動かしませんが。

そんな感じでプラモデルこそ発売はされないものの、サーバイン信者にとってはかなり恵まれた30年だったとも言えます。

【6】追記!マックスファクトリー伝説のソフビキットがプラモデルで発売

MAXファクトリー製「PLAMAXサーバイン」の盾付き完成画像

2021年5月にマックスファクトリーよりプラモデルキット「PLAMAXサーバイン」が発売されました。こちらは上で紹介している伝説のソフビキットをオリジナルベイル付きで3Dスキャンし、サイズダウンして完全再現した固定ポーズモデルになります。
決定版はこれなんでタイトルでリアルマスターコレクションの紹介をしている本記事ですが、やはり伝説のキットはすごかった…詳しくは以下の記事を参照ください。

PLAMAX(プラマックス)サーバインを組む!【プラモデル制作レビュー】

設定画のサーバインがずっと欲しかった

しかしです。あのサーバインの設定画を見た誰もが一度は同じ想いを抱いたんじゃないでしょうか?

「出渕裕が書いた設定画そのままのサーバインの模型が欲しい」

と。

出渕裕が描いたサーバインの設定画の画像 出典:Bクラブ「AURA BATTLERS 2」

これです。こちらが出渕裕氏がOVA版用の設定画として描いたサーバインです。

もちろん私もずっと思っていました。かれこれ30年以上は思い続けたのではないでしょうか。むしろこれまでの30年は、あの設定画のサーバインを追い求めた人生と言っても過言ではありません。いや、言い過ぎました。過言です。

それでも設定画とは違うサーバイン

先に紹介したサーバインの模型はどれも素晴らしい出来なのですが、やはりあの出渕裕が描いた設定画とはプロポーションが異なります

良くも悪くも、これまでのキットの多くが、ウエストは絞られ、脚は長くといったスタイルアップが施され、あの設定画に描かれた骨太で力強い塊感のあるプロポーションとはかけ離れてしまっているのです。

なんなら設定画のサーバインは、もっと脚が短くて(極端に太ももが短い)、ウエストもむっちりと太く、一見ずんぐりむっくりなのに奇跡的に最高のバランスなのが、あの設定画のサーバインなんです。ガリアンの鉄巨神、邪神兵、パトレイバーのイングラム、グリフォンと、当時の出渕裕は神がかっていました。

とは言え、やはり商品化するにあたって、ケレン味を加えて見栄えを良くするのはしょうがありません。そんな感じで設定画のサーバインは諦めかけていたのですが・・・

しかし同じ想いをもった人がやっぱりいたんです!しかもあのバンダイにいたんです!

そして30年目にして、あの設定画を忠実に再現したサーバインがとうとう発売されたというわけです!感無量です。

設定画とリアルマスターコレクションのサーバインを比較した画像

購入はヤフオク

ちなみに購入はヤフオクです。

え?ヤフオク?

お前あんなに待ち望んだとか決定版だとか散々ほざいてきたのにヤフオク?

いや〜繰り返しになりますが、こちらプレミアムバンダイの受注生産商品なんですけど、値段も34,992円(税込)と高いですし、そんな高いものを公式サイトの写真だけで買うのも怖いしなんてグダグダ悩んでるうちに、うっかり予約逃しちゃったんですよね〜ウフフ。

で、案の定ヤフオクとかではプレミアが付いて販売価格より高く出品されてる方が多いんですけど、何故か1円スタートのやつが販売価格以下で落札できちゃったんですよね。もちろんダンボールさえ未開封の新品でした。いっそプレミア価格での購入も覚悟してたんで、うっかりからのラッキーですよ。(それでも送料含めて28,500円しました・・・)

最後に~サーバインのプラモデルが欲しい

そんなわけで30年間待ち望んだあの設定画通りのサーバインがやっと手に入りました。これで長かったサーバイン探しの旅も終わりを迎えそうです。私の理想のサーバインは出渕氏のあの設定画なわけですから、これ以上のサーバインはないと思います。本当に決定版だと思います。手に入ってよかった。危なかった。

あ、でもMGレベルのサーバインの「プラモデル」なら欲しいです!

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