越石です。
待望の「PLAMAX(プラマックス)サーバイン」が5月26日に発売されました。今から30年以上前に発売されたMAXファクトリーの伝説のソフビキット「1/32 サーバイン」を最新の技術で3Dスキャンし、当時の造形そのままにダウンサイジングしてプラモデル化したのが「PLAMAX(プラマックス)サーバイン」です。
そういうわけで、そんなPLAMAXサーバインをさっそく塗装して組み立てました。もちろん伝家の宝刀「缶スプレー&筆塗り&合わせ目消し無し」の超簡単仕上げです。
キットはとりあえず3個購入しましたが、まずは「濃い目のパールライトブルー版」と「設定画に近いライトブルー版」の2体を制作しています。
それでは以下詳細です。
PLAMAXサーバイン【1】パールライトブルー版
まずは何より、完成したPLAMAXのサーバインの写真からです。
うおおお!!!かっこいい!!!あのマックスファクトリーの伝説のサーバインがお手軽プラモデルで完全再現されてます!!!
マックスファクトリーのサーバインと言えば出渕裕氏によるオリジナルの盾ですが、もちろん付いてます。とりあえず女体は金色に塗っときました。
楯無し画像も撮りました。これはこれでかっこいいのです。というか公式設定は盾無しなんですけどね。
※羽つけ忘れてます…このあともちょいちょいつけ忘れた画像混ざってます
写真が暗くてあまり分かりませんが、顔や関節の生物的なウネウネもしっかりばっちり再現されています。これですよこれ。胸のパーツなどはクリア成型になっており、裏から塗装するだけで独特のクリア感が簡単に出せます。
後ろ姿です。まったく合わせ目消しをしておらず、私が手を抜いているのがよくわかります。
※羽つけ忘れていたので写真を差替ました。つけ忘れるくらいなので無塗装です。
正面画像です。このモデルに関わらずサーバインって正面だけは微妙だなと個人的に思ってます。
今回は固定プラモデルということで、組むだけでバッチリポーズが決まります。個人的に可動式のフィギュアやプラモデルを買っても「一切動かさない派」なので、固定モデルは大歓迎です。この固定プラモデルシリーズ続いてほしい。ぜひあの幻のヴェルビンを・・・小学生のとき、マックスファクトリーに「発売はまだですか?」と電話でドキドキしながら問い合わせたのを今でも覚えています。女性の方が出ました。
いや〜繰り返しますがマジかっこいいです。合わせ目消さなくても、缶スプレー&筆塗り(後述)でもこんなにかっこよくなる最高のキットです。
PLAMAXサーバインの制作工程(一体目)
というわけで、あまり参考になりませんが一体目の制作についてもせっかくなんで紹介します。冒頭の通り「缶スプレー&筆塗り」です。とくに缶スプレーや筆塗りにこだわりがあるわけではなく、エアブラシとか持ってないだけです。あとエアブラシは準備や後片付けが面倒というのも理由だったりします。
【工程①】バリ取り、仮組み、軸打ち
まずはプラモデルなんでランナーからニッパーなどでパーツを切り離し、バリを取ったり、やすりをかけたり、塗装の際の持ち手を作るために軸打ちをしたりしてます。
組んでしまっても塗装に影響がない足などは接着しちゃってます。逆に接着してしまうと後で筆塗りが大変そうなところはパチっとはめるだけにしました。本キットはスナップフィットキットではないの接着が必要なのですが、デジタルデータの恩恵なのか気持ちいいくらいパチっとはまります。
【工程②】全体を缶スプレーのパールライトブルーで塗装
そしたら次に、全体を缶スプレーで塗装しました。今回はサフは(面倒なので)吹かず、キットの成型色を活かすべく、タミヤカラーのパールライトブルーで薄めに塗装しました。マックスファクトリーのサーバインと言えばパール塗装です。本家には到底及びませんが、なかなかそれっぽい色になった気がするので満足です。
【工程③】間接を水性アクリルの黒で筆塗り
全体の塗装が終わったら、外せるところを外して筆塗り開始です。
まずは間接部分を黒の水性アクリルでベタ〜っと筆塗りします。
【工程④】間接をエナメル塗料でウェザリングの要領でハイライト
そしたら少し明るめのエナメル塗料で上からウェザリングの要領で筆で擦るようにハイライトを入れて立体感を出します。先に隙間の黒を塗ってしまうという墨入れの逆みたいな感じです。簡単お手軽です。
【工程⑤】細かい所筆塗り
仕上げに金色のエングレービングなど、細かい部分を筆塗りします。このエングレービングの塗装がサーバインの鬼門ですね。私は老眼のせいで手元があまり見えなかったので勘で塗りました。このキットの元祖であるソフビキットを組んだときは小学生だったんですけど、今や老眼ですよ。
【工程⑥】トップコートにパールクリア
最後にパールクリアを軽く吹いてトップコート代わりにしました。キラキラです。当初は半光沢のトップコートを吹く予定でしたが、キラッキラがよかったのでそのままにしました。
ちなみにはめる順序を間違えて、脇の下のパーツがどうしても入らず、削りまくってなんとか入りました…
あと、顔のパーツももしかするとちゃんとハマってないかも…下向き過ぎ?仮組みした時は普通にハマったんですけどね…
PLAMAXサーバイン【2】ライトブルー版
色違いで二体目も制作しました。以下、下記記事からの抜粋です。
一体目の失敗を活かす
制作工程は一体目とほぼ同じですが、一体目の失敗や反省点を活かすのも大きな目的です。失敗点は以下の通りです。
- ・盾を塗り分けなかった
- ・目のクリアパーツを入れる前に顎を接着してしまった
- ・脇下のパーツをはめる前に上腕部を接着してしまい、はめるのに苦労した
- ・合わせ目を消さなかった 等々
本体色をライトブルー+パールホワイトに
二体目は設定画の淡い水色を目標にし、本体色はタミヤスプレーのライトブルー(AS-5)で塗り、さらにその上から薄くパールホワイトを吹いてます。大体思った通りの色になりました。ちなみにサフの上から(一部合わせ目消しをしているのでサフ吹いてます)パールクリアを吹いたらいい感じにならないかなと試してみましたが、ちょっとキラキラした濃いめのグレーにしかならなかったのでやめました。
関節は水性アクリルのグレー系で筆塗りし、エナメル塗料の濃いめの紫で墨入れしました。鳥足や手なども一体目はグリーン系なのに対し、二体目はグレー系にしています。
盾も塗り分け
盾の塗装も、一体目は面倒くさくて女体だけゴールドにした2色仕上げでしたが、二体目は女体はゴールド、ベース2色で、完成見本のように塗り分けてみました。ちなみに真ん中の色は一体目に使ったパールライトブルーの残りを使用しています。エコです。流行りのSGDsです。
目は丸い猫目に
一体目は目のクリアパーツを入れる前に顎を接着してしまったため、無理矢理「表側」からはめているので、実は少し出目金になっていました。ですので二体目はちゃんと先にはめて、さらに猫目にすべく瞳の真ん中にナイフで縦線を入れています。写真じゃわかんないですね…また出渕氏のイラスト通り白目を塗り、瞳を丸くしています。やっぱサーバインの目は丸いんですよ。
脇下のパーツをちゃんと先に入れる
一体目は脇下のパーツをはめる前に上腕部を接着してしまい、入れるのに苦労したので、ちゃんと先にはめました。
でも、左脇がちゃんとハマってなかったみたいで少しズレてます…一進一退です。
オーラコンバーターのクリアパーツをオレンジ色に
オーラコンバーターのクリアパーツも一体目は成形色のままですが、二体目は裏からオレンジ色で塗っています。
合わせ目消しは諦める
合わせ目消しも頑張ろかと、光硬化パテを購入してふくらはぎで試してみたのですが、やっぱ面倒なので諦めました。そういうとこあります。
あと、羽も相変わらず無塗装です。なんか羽に思い入れが込められないんですよね。
盾にネオジムを仕込んで脱着可能に
一体目の盾は接着しちゃったのですが、二体目は腕と盾にネオジム磁石を仕込んで脱着可能にしました。
まずは腕の裏側のパーツをはめる前にネオジムを仕込みます。
次に盾側にもネオジムを仕込みます。そこまで強力にくっつくわけではありませんが、爪部分をしっかりはめればかっちり付きます。
色違いのプラマックスサーバイン2体を並べる
一体目と二体目のプラマックスサーバインを並べてみました。
一体目は少し濃い目のパールライトブルーで、二体目はライトブルーなのですが、どちらも良いですね。甲乙付け難いです。
マジでどっちもいい感じのカラーリングです。次に作るなら箱絵のようなもっと白いサーバインですかね。一応三体目も買ってあります。
ロボット魂のサーバインとPLAMAXサーバインを比較
ロボット魂のサーバインと並べてみました。サイズは合わせたかのようにちょうど同じくらいです。
PLAMAXの盾をロボット魂のサーバインに
誰しもが気になっていたロボット魂のサーバインにPLAMAXサーバインの盾を装着したらどうなるか?
サイズバッチリです。
このためにサイズダウンしたんじゃないかと邪推しちゃいますw
【参考】PLAMAXサーバインとは
さて、そもそも「PLAMAXサーバインとは?」なんですが、皆さん1988年にマックスファクトリーからソフトビニールで発売された伝説の「サーバイン」をご存知でしょうか?
伝説の超絶ソフビキット「サーバイン」
当時のマックスファクトリー製のソフトビニールキットは、キャラクターを正確に再現した高クオリティな原型や造形であることはもちろんのこと、ソフトビニールという少し安っぽいイメージのある素材にも関わらず、超絶的に細かいディテールを実現し、レジン製のガレージキットに負けず劣らずのクオリティで、さらに安価とあって大人気のシリーズでした。
そんな中、満を持して発売された「サーバイン」は、スマートなスタイルに複雑なディテールを完璧に再現したことで人気を博し、現在でも高額で取引されている伝説のサーバインです。当時小学生だった私もお小遣いをため、ノーマル版と盾付きの2体を買って作りました。
PLAMAXシリーズで2021年5月発売
そんな伝説のマックスファクトリー製サーバインが、現代の技術で当時の造形そのままに完璧な3Dスキャンがなされ、PLAMAX(プラマックス)シリーズというプラモデル(固定ポーズ)で2021年5月に発売されるということで、世間を騒がせたことは言うまでもありません。第二次サーバインブームの到来と言われているとかいないとか。知らんけど。ちなみに5,280円(税込)と安価なこともあり、私は3個購入しました。(2個は予約購入し、追加で1個買い足しました)
最後に〜PLAMAXサーバインを制作して
そんなわけでPLAMAXサーバイン制作レビューでした。待ちに待ったPLAMAXサーバインですが、熟練の技術と最新技術のコラボは、とんでもないクオリティのプラモデルを作り出してしまいました。ソフビキットと同じくこちらも伝説のキットになること間違いなしです。
そんな本キットですが、固定キットということもあり、接着は必要といえどパチパチ組めます。(合いがすごいのでピチッとハマるのが気持ちいいです。)墨入れだけして部分塗装だけでもそれなりのものに仕上がるような気がするので、塗装が苦手な方でも比較的ハードルは低いんじゃないでしょうか。ちなみに私ですが、ガレージキットは沢山塗装してきましたが、プラモデルを塗装するは初めてかもです。可動モデルは塗装大変ですもんね。固定でよかった。超おすすめです。
さて、3個目も気が向いたら作ろうかな。4個目、5個目も欲しくなってきました。
【おまけ】小学生の頃に作ったソフビ版サーバイン
小学生の頃に作ったソフビ版の写真がありましたので追加。おそらく当時も缶スプレー&筆塗りです。技術的な問題もありますが、今回のプラモデルのほうはマックスファクトリーが意図したポーズにカチッと決まるのがいいですね。ソフビはやっぱり立ちも歪むんですよね。