越石です。
そういうわけでパラブーツのシャンボード(PARABOOT CHAMBORD)の黒を購入しました。
パラブーツのシャンボードは以前にマロン(茶色)を所有していましたが、サイズが大きく、色が合わせづらいという事があり、今回あらためて黒のシャンボードを買い直しました。バカです。大バカです。でも買い直して本当に良かったです。
※購入から2年経ちましたので、買ってよかった3つの理由についても追記しましたので、ご参考ください。
それでは、以下詳細です。
※当記事は2017年8月3日公開のリライト記事です
パラブーツの『シャンボード』とは?
まずは購入したパラブーツのシャンボードを見ながら、「シャンボード」がどのような靴なのかご紹介したいと思います。
シャンボードはパラブーツの代表作
こちらが今回購入した黒のパラブーツ シャンボードです。
ご存知パラブーツは1908年創業で、フランスのリシャール・ポンヴェール社が運営するフランスを代表する靴ブランドです。中でもこのシャンボードはパラブーツの代表作となり、通称「シャンボ」とも呼ばれ愛されています。今でも人気の高いシャンボードですが、数年前から空前の大ブームとなっていたようです。
そんなパラブーツのシャンボード・・・
ああ、いい。シャンボード、いい。
やっぱこれいい。いいわシャンボード。
パラブーツのシャンボードいいわこれ。
パラブーツのシャンボードはズバリ丸っこくていいのです。丸い靴が大好きです。つま先のボリュームが堪りません。そんな丸っこいシャンボードですが、黒は引き締まった感じも良いです。やっぱ黒靴は最高です。
耐水性に優れたノルウィージャン製法
このパラブーツのシャンボードですが、製法はグッドイヤーではなくノルウィージャン製法です。本来は登山靴やスキー用の靴などに用いられる製法で、耐水性や耐久性が高いようです。細かいことはよくわかりませんが、ウェルトがかなりゴツくて目立ちます。
グッドイヤーのシャンボードはタグ無し
ちなみにグッドイヤーのシャンボードもあるようで、大きな見た目の違いとして、緑のタグがないのが特徴です。あと5,000円ほど高いです。ビームスに置いてあったので実物を見てみましたが、個人的にはすっきりのっぺりしているように感じたので、ボリュームのあるノルウィージャンのほうが好みです。
パラブーツの緑のタグ
上でも少し触れましたが、写真の緑のタグがパラブーツの特徴です。正直靴磨きの際には邪魔なのですが、デザイン的には程よいアクセントになっており、お洒落感が増しています。でも取っちゃう人もいるようですね。
シャンボードの革はフランスの宝石「リスレザー」
アッパーにはリスレザーと呼ばれる油分を多く含んだレザーを使用しています。耐久性が高く、雨にも強いそうです。ちなみに「フランスの宝石」なんて呼ばれているそうです。
靴底はラバーソールの「PARATEX SOLE(テックスソール)」
靴底はラバーソールです。一見リッジウェイソールのようにも見えますが、PARATEX SOLE(テックスソール)と言うパラブーツが自社で生産しているオリジナルのラバーソールです。ソールまで自社で生産しているのは唯一パラブーツだけだそうです。時計で言うところのマニュファクチュール(自社一貫生産)ですね。
パラブーツ「シャンボード」の『サイズ感は大きめ』
購入は二子玉川の高島屋の中にあるユナイテッドアローズです。ヤフオクや楽天などネットでの購入も考えましたが、一度ちゃんと試着してからと思い、実店舗での購入にしました。ちなみにパラブーツ青山での購入も考えましたが歩くのがだるくてやめました。老化です。
さてそんなわけで、高島屋にはユナイテッドアローズの他に、トゥモローランド、ビームス、オールコンフォートシステム、Bshop、本館紳士靴売り場など、至る所でパラブーツを取り扱っています。(当たり前ですけど価格は同じです。)どこで買うか迷いましたが、とりあえずユナイテッドアローズで試着してみて、そのまま購入しちゃいました。
先の通りブルームがしっかり残っており、店員さん曰く誰も試着していないものだそうです。当然試着による履き皺もありませんでした。これも他のお店に行かずそのままユナイテッドアローズで購入した理由です。ポイントも650円付きました。
フィッティング
さてサイズですが、すでに所有しているマロンは8Fです。確かに緩いですが、そこまで問題でもないので、まずはハーフサイズ落とした7.5から試着です。
▼サイズ7.5
緩い?!
いや、そこまで悪いわけではないですが、すでに羽根も閉じ気味です。ちょっと予想外です。
もしかすると当日履いていた超タイトフィットのゴルフの感覚が影響しているかもしれません。
▼サイズ7
次にサイズ7を履いてみます。
あ、これだ。
ジャストフィットです。
まさかの7です。パラブーツは大き目と聞きますが、正直予想外でした。やっぱりちゃんと試着するべきですね。ネットで買わなくて良かった。試着する前はハーフサイズ落とした7.5でいいやと適当に考えてました。危ないです。また失敗するところでした。
そういうわけでシャンボードのジャストサイズは7でした。
【参考】ほかブランドのサイズ
参考に私の他のブランドのサイズ感は以下の通りです。
・エドワードグリーン#202=7.5E
・マスターロイド=7.5E
・クロケット&ジョーンズ=7.5E
・JMウエストン ゴルフ=7D
と、大体のブランドが7.5Eです。
一見するとゴルフが同じサイズ感ですが、実際にはゴルフは超タイトですので、ゴルフと同じサイズ感だとシャンボードは6.5とか6になりそうです。試していないのではっきりとした事は言えませんが。
パラブーツ「シャンボード」の『お手入れ方法』
買ったらまずはお手入れです。これ基本です。やるとやらないでは靴(革)の寿命が変わるなんてことも言われています。それくらい大切です。
プレメンテでブルーム(ロウ)を除去
まず、新品時のパラブーツのシャンボードの特徴として、ブルーム(ロウ)が浮いて白くなっていることがあります。ですので最初のお手入れとして「しっかりブラッシング」をします。これだけでも油分(ロウ)が馴染み艶が出ます。この作業、すごく気持ちいいです。
そのあとほんの少しだけアニリンカーフクリームも入れてブラッシングしています。そしてつま先はもちろんワックスで鏡面仕上げです。今回は下地にトラディショナルワックスを使用して、最後にミラーグロスで仕上げています。マロンの時もそうでしたが、最初は時間が経つとブルームがにじみ出てきますので、何度か鏡面をならす必要があります。
パラブーツ「シャンボード」を買ってよかった『3つのポイント』※エイジング写真有り
さて、購入から2年が経過しましたのでエイジングしたシャンボードの写真と共に追記したいのですが、まず何より言いたいことが・・・
まじ、黒のシャンボード買ってよかったです!
合わせやすい、雨にも強い、かっこいい、と三拍子揃って超お気に入りです。履きまくってます。たぶん手持ちの靴で一番履いてます。胸を張っておすすめって言えます!
そんなシャンボードの買ってよかった3つのポイントを紹介します。
1.雨にめちゃくちゃ強い
まず1つ目に「雨に強い」点です。雨用に買ったので強くなければ困るのですが、油分をたっぷり含んだリスレザーは期待以上に雨を弾いてくれます。強い雨に打たれても水膨れも出来ません。また黒なので雨染みも気になりません。少し履きシワが汚いなどのデメリットもありますが、これだけ雨に強ければ文句なしです。
2.スニーカーのような履き心地
次に履き心地が柔らかいのでスニーカーのように気楽に履けます。柔らかい革、クッション性の高いラバーソールがその履き心地を実現しているようです。
3.踵 (トップリフト)が全然減らない
そして、何よりもすごいのはこれだけガンガン履いているのに踵(トップリフト)がほとんど減っていないことです。同時期に買ったリッジウェイソールのゴルフは回数的にはシャンボードより全然少ないはずですが、すでにトップリフトを交換しています。また購入してからダイナイトソールのトップリフトに交換した598もすでにシャンボードより減っています。リッジウェイソールやダイナイトソールのトップリフトと違うのはその素材感でしょうか。シャンボードのトップリフトは明らかに粘りがあります。その分、色は少し白っぽいのですが、ぜひ他のメーカーもこの素材を研究してほしいくらいです。
パラブーツ「シャンボード」に『モカ割れはつきもの』
シャンボードで気になるのがモカ割れ。だいたい5回履いた辺りで割れ始めました。左右割れていますが、特に右足のほうがモカ割れが進行しています。これはもう必ず割れるもんです。そう思っておいたほうが精神衛生上良いです。以前履いていたも割れました。ちなみに気になっているのは履いている本人だけです。誰も見てません。そもそもよく見ないと見えません。すれ違った程度で「お、あの人のモカ割れてるw」なんて気付く人はハンターです。その後「オレでなきゃ見逃しちゃうね」って言ってます。
パラブーツ「シャンボード」の『足元コーデ』
ここでは、黒のシャンボードの足元コーデを紹介いたします。まとめてみると、今のところほとんどがジーンズとのコーデという事実が発覚してしまいましたが、随時更新するつもりです。
パラブーツシャンボード×ジーンズコーデ
▼ACNE JEANSコーデ
まずは鉄板のジーンズコーデです。こちらのジーンズはお気に入りのACNE JEANSの10年もの。裾をくるぶしまでロールアップしてシャンボードと合わせています。
▼リゾルト712コーデ
そしてシャンボードと言えばリゾルト。リゾルトのデザイナーである林芳亨氏も愛用しているシャンボードとリゾルトとの相性は保証モノです。そんなわけで足元だけではわかりにくいですが、まずは少しテーパードの効いたリゾルト712との足元コーデ。もちろんバッチリです。
▼リゾルト710コーデ
次に定番のストレートデニムであるリゾルト710との足元コーデ。濃い目のインディゴブルーと黒のシャンボードの相性は当然バッチリなわけです。
パラブーツシャンボード×その他パンツコーデ
▼ネイビーのスラックスコーデ
こちらはネイビーのスラックス(UNIQLOイージーアンクルパンツ)とシャンボードを合わせたものです。少しキレイめのパンツにも黒のシャンボードなら無難に合います。
▼ベージュのチノパン
黒のシャンボードならベージュのチノパンとも相性抜群です。ご覧の通り、雨の日もガンガン履いてます。シャンボードは本当に頼れるやつです。
パラブーツ「シャンボード」は『スーツに合うのか?』
賛否両論あるのがシャンボードとスーツのコーデです。個人的にはスーツに合わせたことはありませんが、ジャケパンスタイルなら全く問題ないんじゃないかと思います。また洒落たセットアップのスーツ風コーデでも問題ないんじゃないでしょうか。よくセレショのスタッフの方でいますよね。お洒落で憧れます。とはいえ、結局はTPOに応じた無難なコーデがいいんじゃないでしょうか。
パラブーツ「シャンボード」の『マロンを手放した理由』
さて、もともと所有していたマロンのシャンボードですが、以下の理由で今回手放しております。
サイズが大きかった
マロンのシャンボードはサイズが8Fでした。未使用品を古着屋で購入したのでサイズは選んでいません。で、今回ちゃんとフィッティングしてみた結果、サイズはなんと驚きの7F!ワンサイズ大きかった事になります。とはいえそこまでブカブカという認識もなく、ヒールカップも深いので踵が浮く事もありません。歩行にも全く問題はありませんでした。まさにスニーカー感覚でルーズに履いていました。ただ履き込むにつれ羽根は完全に閉じていましたが。
色が合わせづらかった
サイズはそんな感じなんで正直そんなに不満には思ってなかったのですが、問題はマロンという色が合わせづらかったという事。ジーンズなら相性抜群なのですが、ジャケパンには合わせづらい。仕事に履いて行くにはカジュアルになり過ぎます。特に雨の日なんかは仕事にも履いて行きたいので、何にでも合う黒の購入を考えたわけです。黒は万能です。デザイン的にスーツは無理そうですが。
パラブーツ「シャンボード」と『ゴルフがすごく似てる問題・・・』
で、やはりというか、わかってたというか、JMウエストンのゴルフと似てます。同じ黒になったので余計に似ています。
事もあろうに当日はJMウエストンのゴルフを履いていたので、試着でゴルフからシャンボードに履き替えてもあまり代わり映えがしません。店員さんの「Uチップがお好きなんですね」という言葉に逆に本当に買っていいのかと後ろ髪を引かれます。ただ幸いにして引くほど髪がなかった(後頭部)ので決心は揺らぎませんでした。
シャンボードとゴルフのデザイン
そんなシャンボードとゴルフですが、デザインの大きな違いはU字の大きさです。シャンボードのほうがU字部分が小さい分、外周がボリューミーになり、よりぽってり感が強調されているようです。
シャンボードは雨用に
そんなデザイン丸被りの二足ですが、ゴルフは晴天用に、シャンボードは雨用にと考えています。シャンボードもゴルフも油分をたっぷり含んだ肉厚な革ですので、雨に強いと言われていますが、貧乏性なので価格の高いゴルフを雨の日に履くのは気が引けます。一方シャンボードはいい意味で革が大味ですので、雨の日にガンガン履こうと思っています。事実マロンも雨の日にガンガン履いてました。シャンボードはそうやってガンガン履くことでいい味が出る靴だと思います。
【まとめ】黒のパラブーツシャンボードに買い直して
今回はパラブーツのシャンボードをマロンから黒に買い直すというバカをやりました。本当にバカです。迷走を繰り返しています。ただ私も少しは学習します。今回はあえてヤフオクなどで格安品を買わず、新品をプロパー価格で購入しています。そうすることで愛着を強く持とうという思惑があったりします。そういうとこからやらないとこの病気は治りません。
ちなみにマロンのシャンボードは本当にいい靴でした。エイジングもいい感じでした。赤味がかった色も大好きでした。サイズや合わせづらさの件がなければずっと履いていたと思います。本当にシャンボードが好きです。だからこそ別の靴ではなく、黒のシャンボードを新品で買い直したわけです。ですので今度こそ大切に育てたいと思います。説得力ないですかね・・・
パラブーツ シャンボード 詳細データ
ブランド | パラブーツ(Paraboot) |
モデル名 | パラブーツ シャンボード(Paraboot CHAMBORD) |
色 | 黒(NOIR/ブラック) |
ウィズ | F |
製法 | ノルウィージャン製法(ノルヴェイジャンウェルト製法) |
甲革 | リスレザー(Lisse) |
靴底 | ラバーソール(PARATEX SOLE/テックスソール) |
生産国 | フランス |
サイズ | 7 |
定価 | ¥70,200(税込) |
雨用の革靴を探す旅が長引いています。
スコッチグレインのシャインオアレインやリーガルのゴアテックスを買ったことがあります。
前者は撥水性のある革を使用している一方で防水仕様ではなく水が入ってきます。また、撥水加工するので良い革を使っておらず、革質が最悪です。
後者は水は入りないのですが、革自身は水に強いわけでなく、銀浮きが発生しますし、ゴアテックスのせいでオールソールがお得で一回しかできず、グッドイヤーの強みが生かせません。
そこで色々調べたところ、パラブーツのシャンボードとトリッカーズのバートンが選択肢に上がってきました。越石さんは両方お持ちのようですが、どちらの方がおすすめですか?この二足の他にもっとおすすめな雨用革靴があれば教えてください。一応、防水友二郎も少し気になってます。
コメントありがとうございます!
私はシャンボードを雨用にしていますが、革が濡れても銀浮きしにくいというだけで、けっして防水というわけではありません。また革質も肉厚で丈夫だとは思いますが、繊細で綺麗かというとそうでもないと思います。油分を多く含み、肉厚で太い皺がリスレザーの特徴かもしれません。
バートンは最近雨用にしましたので、まだ本格的な雨には降られていません。ただ、シャンボードと同じく、あくまで銀浮きしにくいだろうという認識で雨用にしようと思っています。
ですので雨の日に履いても大丈夫というより、雨に濡れてもかっこよさを保ってくれそう(銀浮きなどしにくい)な革靴を雨用にしている感じです。答えになっていないかもしれませんが、ご参考頂けますと幸いです!