越石です。
そういうわけでタミヤの「ホットショット(復刻版)」を購入して組み立てました。
そう、憧れのホットショット!
小学生の頃、高くて買ってもらえなかったホットショット!
今回はそんな憧れのホットショットの復刻版を購入しました。ちなみにとくに走らせるつもりはなく飾るだけの予定です。
小学生以来のラジコン組立(35年ぶり2回目)です。
それではさっそく完成したホットショットのレビューです。
ホットショット復刻版(タミヤ)完成レビュー
こちらが完成したタミヤのホットショットです。
憧れのホットショット
ホットショットは80年代ラジコンブームの1985年に発売され、当時のキット価格は21,800円でした。当時、小学生だった私も例に漏れず親にラジコンをせがんだわけですが、4WDのホットショットは高くて買ってもらえず、入門用として7,400円だったグラスホッパーを買ってもらいました。
赤いボディと、フロントに横置きに設置されたダンパー、リアのダミーヒートシンクがメカメカしく、大人になっても心が踊ります。むしろ大人のおもちゃですね。
ホットショットの復刻版
そんな憧れのホットショットですが当時の製品はもうなく2007年に復刻版として発売されています。復刻版の定価は24,800円でAmazonやタムタムでは21,000円程度、秋葉原のスーパーラジコンなら19,000円と当時よりもむしろ安かったりします。私は電車賃を考慮してもAmazonで買うより安かったので秋葉原のスーパーラジコンに赴き購入しました。
ホットショット復刻版とオリジナルの違いは?
ホットショット復刻版とオリジナルの違いですが、車体構造やデザインは極力変更せず、強度や組み立てやすさを部分的にアップデートしているそうです。
【ホットショット復刻版の変更点】
- ▼前後のドライブシャフトとプロペラシャフトを信頼性の高いドッグボーンタイプに変更。
- ▼オイルダンパーを主流のダイヤフラムタイプに変更。
- ▼当時は機械式スピードコントローラーだったものをスピードコントローラーにESC(エレクトロニック スピード コントローラー)に変更。
ちなみに組み立ては大人の私でも十分難しかったです。もし小学生の頃に買ったとして組み立てられたのであろか?それくらい大変。
飾るだけの予定
冒頭の通り今回は走らせるつもりはなく、組み立てを楽しみ、飾っておこうと思い購入しました。
小学生の頃に買ったグラスホッパーも数回走らせて終わりました。なぜならバッテリーを7時間充電して、ラジコンを走らせられる少し遠くの広い公園に歩いて行って、いざ走らせられる時間はわずか数分…予備のバッテリーなんかありませんので小学生には辛いおもちゃです。
当時に比べバッテリーも進化し、充電時間が短縮され走行時間も伸びているのではと調べてみましたが、そんなに進化していないようです。
あと汚れるのも嫌ですしね。
金メッキホイールに交換【カスタムその1】
白のホイールから(おそらくスーパーホットショットの)金メッキホイールに交換しました。
▼詳しくは下記の記事へ
ホワイトレターを入れる【カスタムその2】
タイヤにホワイトレターを入れました。
こちらはガンダムマーカーを使用してホワイトレターを入れてみました。
詳しくは下記記事をご参照ください。
ホットショットの組立
ここからはホットショットの組立について、私がやらかしたポイントと併せて簡単に紹介します。かなりやらかしまして、ずっと頭の中でどぶろっくの「やらかしちまった」が流れていました。
ボディの切り取り(めっちゃ大変)
説明書では最後の工程ですが塗装もあるので最初に着手しました。
まずポリカーボネートのボディをカットし切り出します。これが大変!
曲線や細い部分などもあり、専用のハサミを使ったり、カッターナイフなどで何度か切り込みを入れてパキッと折ったりすると良いようです。
▼やらかしポイント〜ハサミとナイフで無理やりカット
切り取り方法などつゆ知らず、普通のハサミとアートナイフで悪戦苦闘しながらなんとかカットし、最後の最後にパキッと折る方法に変えました。
ポリカボディの塗装
ボディはホットショットのイメージカラーである赤で塗装しました。やはりホットショットと言えば赤です。ホットショット(ラジコン)のボディは透明のポリカーボネート製なので、裏から塗装し最後に表面の薄い保護シートを剥がします。
缶スプレーで塗装しましたが、赤だけだと透けてしまうため、裏からサフを吹いて裏打ちしています。
保護シートのおかげで表面が汚れることはあまりありませんが、万が一塗料がついてしまってもシンナーで簡単に落とせるのでストレスフリーです。
※私は切り取り際に保護シートが少し剥がれた箇所があり少し塗料が滲んでいたのでシンナーで拭き取りました。
そんなこんなで保護シートを剥がせば塗装ムラのない艶々のボディの仕上がります。ちょっと感動。
▼やらかしポイント〜裏打ち
裏打ちはサフじゃなくて、もっと綺麗な色にしておけばよかった…まぁしっかり裏打ちされてますし、ほとんど見えないですけど。
ステッカーを貼ってボディは完成
最後にシールタイプのステッカーを貼ってボディは完成です。ステッカーはハサミやナイフでカットします。カットする際の余白は透明なので貼ると目立たないので1〜2ミリあっても問題無しでした。
▼やらかしポイント〜ステッカーのズレ
最初はパッケージ通りナンバリングを「3」にしていたのですが、一番目立つフロント部分の貼り付けを失敗し少し曲がってしまったため「7」に貼り直しました。しっかり当たりをつけて貼りましょう。
※実は最初フロントだけ7にして他は3のままにしていましたが、やっぱりおかしいと思い全部貼り替えました。
ギヤボックスの組立
あらためて説明書の順番通りに組立を進めます。まずはギヤボックスです。ギヤにはグリスを塗布する必要があるのですが、歯ブラシなどで表面に薄く塗る程度で良いようです。
▼やらかしポイント〜グリスの塗りすぎ
組立てたギヤボックスを手で回してみるとなんか少し引っかかるような気がしたので何度かバラしグリスを塗りたくってしまいました。塗りすぎることでかえって抵抗になることもあるようなので注意が必要なようです。
※最終的にモーターを繋いだ時にちゃんと回りましたのでたぶん良しです。
モーターの取付
ギヤボックスが完成したら、モーターを取付ます。付属のモーターは質素な銀色のものなので無駄にかっこいいモーターに変えたくなります。(走らせないけど)
▼やらかしポイント〜ピニオンギヤの位置
完成後にモーターを回してみたところ一瞬回ってすぐに空回りしてしまいます。おかしいなーおかしいなーやだなー怖いなーと思い説明書を見直してみると、ピニオンギヤの取付位置を奥までいっぱいにしているのが原因ではないかと思い、取付位置を少し伸ばしてみたところちゃんと回るようになりました。説明書通り17ミリにしたつもりなんだけどな…
ダンパーの組立
次にサスペンションなどを取付しシャーシも組立てたら、ダンパーを組立てます。
ダンパーオイルを注入したりバネを仕込んだりするんですが、ここがけっこう大変でした。
▼やらかしポイント〜バネが緩い?</4>
バネを縮めてサスペンションに取り付けるためのパーツをねじ込んで付けるのですが、これがなかなか締まらない。ねじ込み量が足らなかったのか少しバネが緩い気がしたのでスプリングプリロードという部品を調整し固くしました。
サーボの取付〜ファインスペック2.4Gを購入
次にステアリングロッドというステアリングを左右に曲げるための組立工程があるのですが、問題が発生!
飾るだけのつもりで組み立て始めましたのでプロポやバッテリーを購入していなかったのですが、サーボというステアリングを動かす部品もないとステアリングロッドが取付できないため完成しないことが判明しました。
翌日、慌ててタムタム相模原まで1時間ほど車をかっ飛ばし、タミヤのプロポセット「ファインスペック2.4G(コントローラー、アンプ、サーボ、バッテリーのセット)」を購入しました。プラス13,000円…
※タムタムで一番安いセットです。
※Amazonのほうが安かったのですが待てませんでした。
▼やらかしポイント〜サーボは必要
飾るだけでもラジコンの組立にはサーボが必須です。あと組立てているとちゃんと動くか気にもなるのでバッテリーやコントローラーも欲しくなります。とは言え室内で動作確認したら終了なのでプラス13,000円は痛い出費です。
無事サーボを取り付けたはいいものの電源を入れて動作確認してみると、一旦ニュートラルに戻ったあと、ジーという音と共に小刻みにブルブル震えて正常にステアリングが切れない状態です。ネットで調べてみたりセットアップとか見直してみましたがよくわからないのでタミヤのカスタマーサービスに問い合わせ中です。
メカボックスの取付
サーボにサーボステーを取付たらメカボックスに受信機やESCアンプを組み込みます。ここは組み込むセットによって形状が異なるので説明書通りにいかず少し悩みました。
▼やらかしポイント〜受信機スイッチを挟み込んでしまう
メカボックスをシャーシに取り付ける際に、受信機スイッチのコードがはみ出ているのに気付かず挟み込んでしまいました…コードが少し潰れていましたが問題なく動いたので良しです。
タイヤを取付て本体の完成
次にフロントバンパーやロールバーを取付たら、タイヤをホイールにハメ込みます。一個目は時間がかかりましたがコツを掴めばそこまで難しくありません。
▼やらかしポイント〜回転方向を間違える
説明書に回転方向(矢印)に気を付けてとありますが、何のことやねんと気にせず取付ましたが、タイヤに方向があるんですね…案の定2つ間違ってました…でも走らせないのでそのままにしています。気が向いたら直すかも。
※金メッキホイールに交換する際に直しました。
ボディの取付
そしたらバッテリーなんかを取付けて、ボディを最後に取付ければ完成です。
▼やらかしポイント〜アンテナの穴
説明書ではボディの切り取り時点ではアンテナの穴に触れられておらず、なぜか塗装後の取付段階で穴を開けろと指示が出てくるのですが、絶対塗装前に空けておいたほうがいいです。そういうとこ不親切です。
制作時間は約20時間
ざっくり制作工程でしたが、普段ガレージキットやプラモデルを組んでいる私でも三連休を利用し1日6〜7時間は作業をして3日かかりました。完成まで大体20時間くらいって感じでしょうか。
こういうのは得意だし(せっかちなので)早いほうだと思っていたのですが、説明書の部品番号(特にビスやメタルパーツ系)がわかりづらく、パーツ一覧と睨めっこしていたので時間がかかってしまいました。あとビスなどの細かい部品を小分けするケースなんかあると便利そうです。
※パーツが見つからないと小一時間探していたら、すでに前のページではめていたパーツをあらためて別のページで取り付けろと説明されていたり…
でもめっちゃ楽しかったです。1日6〜7時間の作業と書きましたが、それだけ集中して取り組めたということです。仕事でもこれくらいの集中力が出れば…
まとめ
そういうわけでタミヤ「ホットショット」の完成レビューでした。本来なら走らせてなんぼのラジコンだと思いますが、作って飾るのも一つの楽しみ方ではないでしょうか。
予想以上に組立は難しかったのですが、作業自体は非常に楽しく、また組みたいと思ってしまいました。これはハマる予感…危険が危ない。
次はホットショット2かスーパーホットショットか、はたまた京商のオプティマミッドも憧れだったような…(いや、めっちゃ高い!)