越石です。
革靴にハマるまでは靴の「履き皺」なんてまったく気にしていませんでした。まったくです。
しかし、革靴にハマり、さらに靴磨きにハマると「履き皺」が気になってしょうがありません。
とは言え靴に皺が入るのはしょうがありません。履けば必ず入るものです。そうして足に馴染むものです。
しかし「履き皺の入り方」が気になるのです。細かい皺、太い皺、割れた皺、浮いた皺、それは良い皺?悪い皺?・・・これが気になるのです。
そしてその皺は、色や、ブランドや、価格帯、サイズによって入り方も様々なのです。
そんなわけで今回は手持ちの革靴の「履き皺」をクローズアップしてみました。
購入時期や履く頻度もバラバラですので参考程度に。
クロケット&ジョーンズ「BERKELEY」の履き皺
●購入時期:不明
●使用頻度:不明(現在は月4回程度)
まずは先日中古で購入したクロケット&ジョーンズの「BERKELEY」です。
中古ですのですでに履き込まれた状態で、しっかりと履き皺も入っています。一本一本は意外と太目の皺なんですが、綺麗に一文字に入っているため経年変化の一つの理想形なんじゃないでしょうか。すごく良いです。さすがクロケット最上級ラインのハンドグレードというところでしょうか。
クロケット&ジョーンズ「ONSLOW」の履き皺
●購入時期:不明
●使用頻度:不明(現在は月4回程度)
お次も中古で購入したクロケット&ジョーンズで「ONSLOW」です。こちらは通常ラインです。
見ての通りグレインレザーのためか、シューツリーを入れているとほとんど履き皺が分かりません。厚めの革ですが非常に柔らかく履き心地も良いです。こんなグレインレザーの靴がもう一足欲しい。
ロイドフットウェア Vシリーズ プレーントウの履き皺
●購入時期:2015年9月
●使用頻度:月4〜5回程度
お次はロイドフットウェアの一番安価なVシリーズのプレーントウです。上のクロケット&ジョーンズが定価8万〜9万円なのに対し、革靴初心者にも大人気の価格帯である3万円のエントリーモデルになります。製造元は英国老舗のバーカーです。
購入して1年足らずで週1回程度の頻度で履いていますが今のところ細かめの綺麗な皺が入っています。
ロイドフットウェア Vシリーズ モンクストラップの履き皺
●購入時期:2016年1月
●使用頻度:月5〜6回程度
次もロイドフットウェアのVシリーズ。年始のセールで手に入れたモンクストラップです。
こちらはまだ購入して半年も経っていないのですが、足の形にフィットしているため履き心地が非常に良く、履く頻度も高めになっています。
皺はブーツのように複数本入っていますが、今のところ悪くありません。
ロイドフットウェア Vシリーズ セミブローグ(茶)の履き皺
●購入時期:2015年11月
●使用頻度:月4〜5回程度
次もロイドフットウェアのVシリーズですが、黒ではなく茶色のセミブローグ。一般的に黒よりも茶色の革のほうが柔らかいそうです。しかし皺部分が白く色抜けするのも茶色の特徴。私はこれで悩んできました。
で、こちらのロイドフットウェアのセミブローグですが、購入してまだ半年程度で、さらに使用頻度も月に4〜5回と低めで、まだまだ履き込んだとは言えませんが、色抜けはそれほどなく、ほぼ一文字に細かい綺麗な皺が入っています。すごくいい感じです。茶色の靴は経年変化が大きいためこの先どうなるか楽しみな一足です。
ロイドフットウェア Vシリーズ フルブローグ(茶)の履き皺
●購入時期:不明
●使用頻度:不明(現在は月3〜4回)
こちらもロイドフットウェアのVシリーズで茶色のフルブローグ。
セミブローグと同じくVシリーズの茶色ですが、皺はかなり深めの太く浮いたものが入っています。履くたびに皺が白くなるためレノベイティングカラーを入れています。これは少し汚目の皺です。
中古で購入したのでどの程度履かれたものかは分かりませんが、靴底もあまり減っていなかったのでそこまで履き込まれたものではないと思われます。
スコッチグレイン シャインオアレイン セミブローグの履き皺
●購入時期:不明
●使用頻度:不明(現在は月6〜7回)
次は国産のスコッチグレイン。シャインオアレインという撥水レザーのシリーズです。
鞣しの段階でフッ素を入れ込んでいるので、雨の日でも面白いように水を弾いてくれる便利な一足。重宝してます。
皺は細かく比較的大量に入っているのですが、一本一本は細いため悪くありません。いや、むしろいい感じです。これまた中古で購入したのでどれくらいの回数履かれたのかは不明ですが、すごくいい感じです。このクオリティならもう一足雨用にシャインオアレインを新品で購入しても良いかなと考えています。
シェットランドフォックスのダブルモンクとサイドゴアブーツの履き皺
●購入時期:2016年7月
●使用頻度:月5〜6回程度
お次はシェットランドフォックスのダブルモンクです。三越のセールで購入しましたが、ダイナイトソール仕様になるので、コベントリーと同じ一番安価なシリーズになると思われます。
一見細かい皺なのですが、サイズが少し大きかったのか履いた時に深く皺が出てしまいます。
同じくシェットランドフォックスのサイドゴアブーツ。日比谷店のセールで購入したダイナイトソールのコベントリーシリーズです。
こちらもサイズが少し大きかったのか深く皺が複数本入っています。しかしブーツでこれくらいの皺ならむしろ味です。いい感じです。
ジャランスリワヤ 外羽根ストレートチップの履き皺
●購入時期:2015年5月
●使用頻度:月5〜6回程度
最後はジャランスリワヤの外羽根ストレートチップです。ユナイテッドアローズのアウトレットで購入しました。
こちらが問題児です。
写真の通り、一本一本の皺が太く盛り上がり、さらに全体的にも大きく盛り上がっています。
つま先がボコボコなのは雨の日に履いてしまったからです。
ジャランスリワヤでは以前ウイングチップでも太目の皺が入ってしまったことがあり、革に当たりハズレがあるように思います。
番外編:マスターロイド「WELHAM」の履き皺
●購入時期:2016年4月
●使用頻度:2回
番外編です。マスターロイドのWELHAMです。先日購入したばかりでまだ2回しか履いておらず、シューツリーを入れると皺が消えてしまう状態のため、どんな皺が入るかはこれからのお楽しみです。
同様にクロケット&ジョーンズの「RADSTOCK」なんかも購入後数回しか履いていないため今回は紹介していません。
これらの靴も履き込んだらまた紹介したいと思います。
以上となりますが、ブランドや革の質はもちろんのこと、サイズ感や履き方、そしてシューケアによっても皺の入り方は変わります。あくまで一例として何かの参考になればと思います。