やはり全盛期!岡村靖幸ニューアルバム「操」レビュー!

[記事公開日]2020/04/02[最終更新日]2020/04/03

岡村靖幸ニューアルバム「操」のジャケット画像

越石です。

『幸福』から4年、ついに岡村靖幸のニューアルバム『操』が4月1日に発売されました!3月25日の発売予定から一度延期されての発売です。岡村靖幸あるあるです。

アルバム名の『操』の意味は「貞操」「意志を変えない」などになりますが、こじらせ男子代表の岡村靖幸らしいアルバム名で素敵です。

幸福から操の間にシングルとして、DAOKOとのコラボレーション「ステップアップLOVE」、TBS王様のブランチのテーマソングにもなった「少年サタデー」。またキックザカンクルーのシングル「住所feat岡村靖幸」へのゲスト参加、そして「岡村靖幸さらにライムスター」名義のシングル「マクガフィン」が発売されるなど、意外と満たされていたので、いつの間にか4年かという感じではあります。また「幸福」の出来がかなり良かったのも満たされていた要因だと思われます。今でも幸福はヘビーローテションです。

そんなシングルからは「ステップアップLOVE」「少年サタデー」「マクガフィン」そして少年サタデーカップリングの「セクシースナイパー」の4曲が収録され、その他に新曲が5曲収録されています。もうこれ半分(以上)新曲です。

そんな4年ぶりの待ち望んだ岡村靖幸のニューアルバム「操」を早速聴いてみましたので、ファーストインプレッションです。

 

01 成功と挫折

1曲目は小山田圭吾がギターで参加している「成功と挫折」。リバーブの効いたスネアドラムが80年代っぽいファンクナンバー。小山田圭吾のソリッドなギターソロが、めっちゃかっこいいです。なかなか良いです。

 

02 インテリア

2曲目はアップテンポなナンバー「インテリア」。岡村靖幸のエレキギターソロが聴けます。そしてこの曲と次の「ステップアップLOVE」との繋がりが良い。アウトロから徐々にステップアップのフレーズに変わり、そのまま少しブレイクを挟んでのステップアップLOVEへの流れが最高にかっこいいです。っていうかステップアップLOVEを意識してしまうと、曲もステップアップLOVEっぽいです。ピコピコ鳴ってるシンセも同じです。

 

03 ステップアップLOVE

3曲目は先行シングルでDAOKOとのコラボレーションシングルである「ステップアップLOVE」。先行シングルなんで新鮮味はないと思っていましたが、先の「インテリア」からの流れで、思わず聴き込んでしまいます。あらためてかっこいいです。

詳しくは以下の記事にもまとめています。

岡村靖幸「ステップアップLOVE」「忘らんないよ」のレビュー

04 セクシースナイパー

4曲目はシングル「少年サタデー」のカップリング曲の「セクシースナイパー」。淡々とした曲調で始まるファンクナンバーですが、これもかっこいいんです。「知りたい」って一緒に歌いたくなります。そしてサビで盛り上がります。シンプルなんですが、かっこいい。

05 少年サタデー

5曲目も先行シングルの「少年サタデー」。TBS「王様のブランチ」のテーマソングとして書き下ろされた曲です。名曲です。かなりの名曲です。めちゃくちゃかっこいいです。サビのベースに痺れます、憧れます。個人的には歴代シングルの中でもかなり上位に入ります。それくらい名曲です。岡村靖幸のポップセンスが光る一曲です。

詳しくは以下の記事にもまとめています。

岡村靖幸のニューシングル「少年サタデー」を購入&レビュー!

06 遠慮無く愛してよ

6曲目は、ウィスパーボイスでしっとり歌い上げるスローバラードの「遠慮無く愛してよ」。ムード歌謡のようなアレンジが新鮮です。「妻になってよ」路線ですかね。これも良曲。泣きのギターソロはライブでもサポートをしている田口慎二さん。

07 マクガフィン

7曲目は先行シングルで「岡村靖幸さらにライムスター」名義の「マクガフィン」。ライムスターが参加していることからわかる通り、Aメロはラップで、Bメロで岡村靖幸のボーカルが入り、サビの一気に抜けるようなメロディ展開で盛り上げます。すっっごいかっこいい。実はラップってあまり好きではないのですが、マミーDさんはけっこう好きです。ちなみに「マクガフィン」の意味ですが、映画などのフィクションにおける目的や動機となる「重要アイテム」とのことです。う〜んわかるようで分かりにくいのですが、あるサイトの以下の例えがすごく分かりやすいんじゃないでしょうか。

「漫画ワンピースにおける「ワンピース」はマクガフィンである。」

出典:マクガフィンの意味がマジでよくわかる話

すっきりです。とにかくこのマクガフィンも名曲です。

08 レーザービームガール

来ました、これ来ました

正直ここまでの新曲3曲も悪くはなかったのですが、こういうポップでシングルっぽい曲がやっぱり聴きたい!

曲調は岡村靖幸にしては珍しいシャッフルビートで、ティアーズ・フォー・フィアーズやシーナイーストン、ワムなど80年代を彷彿とさせるアレンジ。素晴らしいです。チョッパーベースも最高です。あとサビで絶対手拍子するやつです。

そして、何よりポップなメロディが素晴らしいです。提供曲のような正統派ポップで、松田聖子が歌っても違和感ないです。こういうの待ってました。

09 赤裸々なほどやましく

で、本当に来ました。これ本当に来ました

今回の新曲ナンバーワンは「レーザービームガール」かなって思いましたが、ナンバーワンはこちら「赤裸々なほどやましく」でした。

ミドルテンポのバラードですが、サビで鳥肌立ちました。メロディが素晴らしすぎます。

そして丁寧に弾かれたアコギや、シンプルな打ち込みのドラムなど、いわゆる今流行りのニューミュージックやシティポップと呼ばれるようなアレンジもオシャレです。
※っていうかシティポップの走りが岡村靖幸なんかだったりするわけですけど。

前回の「幸福」は一曲目の「できるだけ純情でいたい」だけを聴くだけでも買う価値のあるアルバムでしたが、今回の「操」はこの「赤裸々なほどやましく」を聴くだけでも価値があります。とにかく名曲です。

【まとめ】全体レビュー

そんなわけで岡村靖幸ニューアルバム「操」ですが、名盤でした。やっぱり全盛期でした。前回の「幸福」も私の中ではかなり高評価なのですが、今回の「操」は先行シングルが良いのはもちろん、さらに「赤裸々なほどやましく」と「レーザービームガール」など新曲のクオリティも高く、甲乙つけ難いです。仮に『操』に「できるだけ純情でいたい」と「ラブメッセージ」が入っていたならもう完全にベストアルバムですね。岡村靖幸の全盛期に感謝です。これでまた4年は満たされそうです。(本当は1年に1枚くらい出してほしいです)

【参考】「完全受注生産デラックスエディション」を購入

完全受注生産デラックスエディションのジャケットとおまけのサコッシュの画像

ちなみにこちらの「操」ですが、通常版の他に、カバー集の「思い出白書」サコッシュが付属する「完全受注生産デラックスエディション」があります。私はもちろんデラックスエディションを購入しました。「思い出白書」収録曲は以下の通りです。

  • 01 アース・ウィンド・アンド・ファイアー:Can’t hide love(スタジオ録音)
  • 02 スティービーワンダー:All in Love Is Fair
  • 03 サザンオールスターズ:慕情
  • 04 安全地帯:じれったい
  • 05 山下達郎:Paper Doll
  • 06 大貫妙子:都会
  • 07 大江千里:Man On the Earth
  • 08 大橋純子:シルエット・ロマンス
  • 09 スティービーワンダー:迷信(スタジオ録音)

スタジオ録音の曲も2曲ありましたが、他はライブ音源ですので、そこまで音質はよくないです。実はそこまでライブに興味がないので、さらっと聴いただけで、とにかく今は『操』をヘビーローテション中です。在宅勤務最高です。

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