越石です。
そういうわけで、バラクータ(BARACUTA)G9を購入しました。別名スイングトップ、またの名をハリントンジャケットと呼ばれるバラクータG9です。
そうです。つい最近、秋までに新品を買うと宣言してたやつです。
いや、本当に秋ぐらいを想定していたのですが、ちょっと安いところを見つけてしまったので、スイッチが入ってしまい我慢できませんでした。
明日から4月に入りますが、朝夕はまだまだ冷えますので、とりあえず秋を待たずともひと月くらいは活躍してくれそうです。
ちなみにこんなに早く買うなら古着のバラクータは余計でした・・・
それでは以下詳細です。
※当記事は2019/03/31公開のリライト記事です。
バラクータG9とは
まず、あらためて簡単にですが、バラクータG9について調べてみました。さすがに長い歴史のあるバラクータです。色んな情報やウンチクがあり、特にフィット感やサイズ関連については調べれば調べるほど深みにはまってしまい迷宮に入ってしまいました。そんな感じですが、ご参考までに。
※間違いなどあればご指摘頂けますと幸いです。
英国製の元祖ブルゾンのG9
まずバラクータG9は1937年にイギリス マンチェスターのバラクータ社からゴルフ用ウエアとして発売されたました。ドッグイヤーカラー(襟)やラグランスリーブ、リブ編みの袖、裾などが特徴のジャケットで、そのデザインは現在のブルゾンやジャンパーの元祖と言える存在です。発売から80年以上経った今でも変わらず人気の高い、いわゆる「ド定番」というやつなのです。私のように齢40も超えてくると流行を追うのは大変です。JMウエストンのローファー然り、ループウィラーのスウェット然り、こういった定番のアイテムに惹かれるのです。
▼ドッグイヤーカラー
G9のデザインの大きな特徴の一つとして「ドッグイヤーカラー」が挙げられます。その名の通り、襟の形が犬の耳に似ていることからドッグイヤーカラーと呼ばれています。
▼アンブレラ・ヨーク
背中には「アンブレラヨーク」と呼ばれる傘の模様に似た切り替えが施されており、雨を流してくれる効果があります。
▼ダブルジップ
ダブルジップ仕様で、上下に開けることが出来ます。下も少し開けて着用するのが王道コーデのようです。またジップのデザインは生産時期によって色々なデザイン(使用メーカー)があるようです。
▼赤いタータンチェックの裏地
バラクータG9と言えば、この赤いタータンチェックの裏地です。一見オーソドックスなデザインゆえに地味に見えるG9ですが、裏地はド派手は赤いタータンチェックなのが特徴で、能性だけでなく、英国紳士ならではのお洒落心も忘れていません。個人的にはこれがあるからG9に惹かれたと言っても過言ではありません。
スティーブマックイーンや高倉健が愛したバラクータG9
バラクータG9は、1958年にエルヴィスプレスリーが映画「闇に響く声」で着用、そして1968年にはスティーブマックイーン が映画「華麗なる賭け」で着用したことなどで有名になり、人気に火がつきました。また日本では高倉健が着ていたことでも有名で、その他にもミュージシャンや俳優と多くの著名人に愛され続けています。
ちなみにリゾルトの林さんも愛用者として有名で、当然リゾルト(ジーンズ)との相性もバッチリなわけです。
別名「スイングトップ」「ハリントンジャケット」
バラクータG9は、もともとはゴルフ用ウエアとして開発された経緯から、日本では和製英語である「スイングトップ」の愛称で親しまれています。海外では「ハリントンジャケット」と呼ばれることが一般的です。ハリントンとは発売当時のドラマの登場人物の名前が由来になります。
お察しの通り、「G=ゴルフ」で、9番目に開発されたモデルと言われています。
バラクータG9は『ダサい?』
そんなバラクータですが、おじさんくさい、ダサいなんて声も聞きます。実は私もけっこう最近までバラクータG9の魅力に気付いていませんでした。父親世代が着ていた「作業着っぽい」なんて正直ずっと思っていました。ほんとすみません。
しかし例のごとくInstagramで諸先輩方がカッコよくバラクータG9を着こなしているのを拝見し、気まぐれに服屋で試着して一瞬で考えをあらためました。かっこいいです。定番のかっこよさです。定番という私が大好きなやつです。チラッと覗く赤いタータンチェックと、意外にもシュッとしたモダンなシルエットにやられました。
バラクータG9の『サイズ感はスリムフィットが主流』
長く愛され続けられるバラクータG9ですが、伝統は守りつつも、これまで細かなバージョンアップがなされています。特にサイズ感については生産された時期やモデルによって大きく異なるため注意が必要です。
素材は綿50%、ポリ50%
例えば以前のモデルの表地は綿100%でしたが、現行のモデルでは、表地が「綿50%、ポリエステル50%」に変更され、耐久性の向上や色落ちにも強くなっています。また裏地にはCOOL MAX(クールマックス)素材が採用され、より通気性と保温性に優れた素材へと進化しています。
G9の「4つのフィット感」
そしてもう一つ大きな違いとして、オリジナルモデルに比べ現行モデルはモダンにスリム化された細身のシルエットになっていることです。
調べてみると大きく4つのフィットが出てきました。
①オリジナルフィット(クラシックフィット)
発売当初のオリジナルのサイズ感を再現したゆったり目のモデルですが、それでも現在は当時と比べるとかなりスリムになっているようです。
②ビンテージフィット
2006年に発売された最も細身のモデル。着丈が短く、リブが長いという特徴もあるようです。ただ現在、日本ではあまりないということです。
③スリムフィット
2008年に発売されたのが、オリジナルフィットとビンテージフィットの中間のサイズ感がスリムフィットになります。セレクトショップなどで取り扱いがあるようです。
④レギュラーフィット
そして、2012年にはイタリアのWA LAVORI社が販売代理店となったことで、あらためて現代風にスリム化されたシルエットへと変更されました。レギュラーフィットと呼ばれているようです(もしかするとオリジナルフィットと同義かもしれません)。 今回購入した型番「BRCPS0001」は、おそらくこのレギュラーフィットにあたると思われます。
実寸サイズではSHIPSで取り扱っているG9がちょうど同じサイズ感になり、レギュラーフィットの記載もありました。
※ただ、この実寸サイズでスリムフィットとうたっているECサイトもありました。
古着で購入したルーマニア製のものはサイズ38ですが、おそらく古いモデルのためゆったり目となり、今回購入したモデルではサイズ40でジャストフィットといった感じです。身幅も違いますが、腕もかなり細くなっているように感じます。
【バラクータG9 製品情報】
- ブランド:BARACUTA (バラクータ)
- 商品名:バラクータG9
- 品番:BRCPS0001
- 素材:表地 綿50% ポリエステル 50%、裏地 綿80% ポリエステル 20%
- 生産国:イングランド
- 定価:49,680円(税込)
バラクータG9の『購入経緯』
さて、試着したら最後、物欲スイッチも入り欲しくなってしまうというのが人情です。そんなわけでここからはバラクータG9の色選びや、サイズ選びなど、今回の購入の経緯になります。
購入はKOMEHYO(コメ兵)新宿ANNEX店
購入はコメ兵 新宿ANNEX店です。楽天で新品を探していたところ、たまたまコメ兵が販売しているバラクータを見つけて「実店舗で購入」しました。
ん?コメ兵?
古着じゃないの?
いえいえ、新品も売ってるんです。
コメ兵でもメーカーから仕入れているものがあるらしく、物によって今回のように「新品」が買えます。おそらくですが、いわゆる「並行輸入品」というやつだと思います。ちなみに「未使用品」はこれに当たらず、あくまで店頭で買取したものだそうです(と、めっちゃかわいい店員さんが教えてくれました)。
そんな楽天で見つけたバラクータG9ですが、そのまま楽天での購入はサイズが不安です。時期やモデルによってサイズ感が微妙に異なると聞きますので、しっかり試着はしたいところ。(実際今回調べてみて、色々なサイズ感があることがわかりました・・・)
そんなわけで在庫店舗のコメ兵「新宿ANNEX店」に赴いたわけです。
色はネイビーから黒に変更
当初はネイビーを狙っていましたが、けっきょく黒にしました。コメ兵新宿ANNEX店の店頭在庫は、タン、ネイビー、黒とあるようでしたが、ネイビーと黒を試着してみます。タンもいずれは欲しいのですが汚れが目立ちそうで今回はやめておきました。
で、狙っていたネイビーは試着した結果は、なんとなく私には似合ってない気が・・・というか・・・
「黒が思った以上にかっこよかった」
のが黒にした最大の理由です。もう黒しか考えられないくらいかっこよかったんです。表地の黒と、裏地の赤いチェック柄のコントラストが渋すぎました。
サイズは40
サイズは40です。古着で買ったルーマニア製のバラクータG9はサイズ38ですがけっこうゆとりがあります。しかし前述した通り、現行のモデルはスリム化された細身のものです。一応、ネイビーの在庫が38でしたので試着してみたのですが、当日は半袖Tシャツ一枚でしたのでまったく問題なく着れます。しかし、ニットやスウェットの上からだと考えると肩と腕が少し窮屈になるかもという印象でした。ルーマニア製のサイズ38と比べると明らかにスリムです。
その点、サイズ40だとばっちりそうです。サイズを上げたからといって極端にゆったりになったわけでもなく、ブラウンの38と比べてもまだまだシルエットはスリムです。もともと着丈も短めのデザインなのでスッキリとちょうど良い感じです。そんなわけでサイズは40がベストのようです。ちなみにネイビーの40は別店舗に在庫があるようで取寄せになるそうです。
参考に以下に各サイズをまとめてみました。
▼バラクータG9 レギュラーフィットのサイズ表
サイズ | 着丈 | 身幅 | 裄丈 |
36 | 62.5cm | 51cm | 84.5cm |
38 | 64.5cm | 54cm | 89cm |
40 | 66cm | 56.5cm | 91cm |
42 | 67.5cm | 58.5cm | 91cm |
価格は29%OFF
で、価格なんですが、だいたい定価の29%OFFでした。ZOZOARIGATOなら30%OFFでしたが、そもそも30%の有効期間が過ぎてしまっていたのと、試着出来ないのは怖いので、29%OFFなら御の字なわけです。楽天では同じような値段でいくつか見つかりましたが、だいたいがサイズ切れか色が選べませんでした。
【参考】古着で購入したブラウンのバラクータG9
ちなみにこちらが古着で購入したブラウンのバラクータG9です。英国製ではなくルーマニア製になります。ジップのデザインなども違います。
色は薄いブラウンで、これはこれで合わせやすく、少し腕はゆったり目ではありますが、形も悪くありません。ですのでとりあえずキープしておきます。何か欲しいものが出てきた時は手放すかもですが。
バラクータG9の『コーデ(着こなし)』
そんなわけで、さっそく新しい黒のバラクータG9も着てみました。
バラクータG9黒×ジーンズ(リゾルト712 )
▼バラクータG9のジップを閉めた写真
定番のバラクータG9とこれまた定番のジーンズであるリゾルト712、そしてインナーにはループウィラーのグレースウェットで、定番の三重奏が完成です。あ、靴も定番のパラブーツのシャンボードでしたので四重奏でした。ちなみにこの足が短いのなんとかならないですかね。
▼バラクータG9のジップを開けた写真
こちらはジップを開けた写真です。チラッと覗く赤のチェック柄が最高におしゃれです。たまに別注品で赤じゃないバージョンも見かけますが、やっぱりまずはこの赤いチェック柄の裏地がマストですね。
バラクータG9(黒)×ループウィラースウェット×白チノパン コーデ
こちらは黒のバラクータG9と白チノパンを合わせてみました。黒と白の鉄板コ
▼気温7度でも大丈夫
この日の朝の気温はiPhoneアプリで7度~8度でしたが、ループウィラーのスウェットを中に着込んで、ちょうど良い感じでした。7度でいけるなら意外と
バラクータG9×ループウィラー半袖スウェット×ジーンズ(AC NE JEANS)
こちらはインナーにタンジェリン(オレンジ色)の半袖スウェット
この日は最高気温20度と暖かかったのですが、半袖にバラクータ
バラクータG9に最適な季節は?
そんなわけで、さらっと羽織れるバラクータG9に最適な季節はやはり春と秋でしょうか。春は3月から5月上旬、秋は10月から12月上旬くらいを想定しています。中に着るものである程度温度調節は可能ですので、意外と長い期間活躍してくれそうです。
最後に
最近はループウィラーやリゾルトなど靴ではなく服ばかり買っています。今年に入ってからまだ一足も靴を購入していませんが、服だけでウエストンのローファーが1.5足買えるくらいは使っちゃったかもしれません。でもそれでいいんです。靴だけじゃなく少しは全身も気にしたほうがいいですからね。むしろ遅いくらいです。正常な進化です。ブログの記事にするのは難しいですが・・・
繰り返しになりますが、この歳にしてトレンドの最前線を追うのは大変です。おじさんには無理です。ですのでこれからも長く着られる定番のものを少しずつ揃えていきたいなんて考えています。まぁファッションを扱う会社に入ったのも大いに影響はしています(笑)
とは言え本当にもうそろそろ靴も欲しいところです。さてどうしようか。