越石です。
小林泰三の「AΩ(アルファ・オメガ)」を読了しました。
簡単に言うとウルトラマンの世界をリアルに書いたら、ハードSFでグロくなったという感じです。心躍ります。
ウルトラマンはどこから何の目的で来たのか?
ウルトラマンはなぜ数分しか動けないのか?
巨大なウルトラマンや怪獣が街中で暴れたら一般市民はどうなってしまうのか?
そんなことをリアルに表現したら超ハードSFになりさらにグロくなります。冒頭の飛行機事故の遺体処理の描写がとにかくグロいのですが、グロさもさることながら実際どうなのか疑問になります・・・。
そんな感じでなかなか面白く一気に読み切ってしまったのですが、登場人物の会話に少し違和感を覚えました。みんながみんなとにかく初対面の人と深い話をし過ぎる。そして本筋(目的)から逸れる逸れる。
ちなみに最後に「ガ」と呼ばれるウルトラマン(宇宙人的なプラズマ生命体)の名前が明かされるのですが、そこで小林泰三ファンはニヤリとするでしょう。他の一族の名前が変だとは思っていましたがそういうことだったんですね。やってることも一致してます。