越石です。
しつこいようですがロイドフットウェアの「マスターロイド」をとうとう手に入れたわけです。
クロケット&ジョーンズ製であるマスターロイド。巷ではハンドグレードラインのクオリティだと専らの評判です。
クロケット&ジョーンズのハンドグレードは所有していませんが、メインコレクションのストレートチップなら一足所有しています。ちょうどマスターロイドと価格帯も同じくらい。
そこでロイドフットウェアの「マスターロイド」とクロケット&ジョーンズの「メインコレクション」を比較です!
まずは全体のフォルム
繰り返しますがマスターロイドはクロケット&ジョーンズ製で、ラスト(木型)はホワイトホールと同じ330。
一方、私が所有するクロケット&ジョーンズのストレートチップ「RADSTOCK」は、ロングノーズやスクエアトウが多い中、オーソドックスなエッグトゥが特徴のラスト341。しっかりオーソドックスな英国靴を選んだつもりです。
左がクロケット&ジョーンズのメインコレクションで、右がマスターロイド。サイズはマスターロイドが7.5なのに対して、クロケット&ジョーンズが8とハーフサイズ異なりますが、踵を合わせるとキャップの一文字まではほぼ同じ位置です。
そこからつま先までがクロケット&ジョーンズのほうが長いのが分かります。
クロケット&ジョーンズのRADSTOCKもショートノーズのエッグトゥだと思っていましたが、マスターロイドと並べてみるとロングノーズに見えるほどマスターロイドは丸い。
クロケット&ジョーンズのラスト330
ラスト330について調べてみると、ハンドグレードラインが始まった当初に投入された歴史的なラストのようです。
英国靴のモダン化が進んだことで、本家クロケット&ジョーンズではクラシックなスタイルのラスト330は今や「ホワイトホール」のみの採用となっています。しかしそこはロイドフットウェア。全てのマスターロイドでこのラスト330が採用されています。
コバの仕上げ(目付け)
こちらも左がクロケット&ジョーンズで、右がマスターロイド。
クロケット&ジョーンズは特に装飾のない通常の「平目付け」なのに対し、マスターロイドは少し手の込んだ「細目付け」が施してあります。張り出しも抑えているように見えます。
インソール
こちらは左がマスターロイドで、右がクロケット&ジョーンズ。
マスターロイドが全敷きなのに対し、クロケットはハーフソール。
履き心地のほどはまだ分かりません。
革の質
一番重要なのはやはり「革質」です。しかしこればかりはある程度履いてみないと私には判断がつきません。
今現在、クロケット&ジョーンズのRADSTOCKはまだ数回しか履いてませんが、皺がほんとにきめ細かく、ブラッシングするだけでめっちゃ光ります。
そして、靴を持ち上げる時に、履き口の内側をつかむことが多いのですが、二足とも他の靴に比べモチモチしているのがはっきり分かるんです。これは両方ともに期待が出来ます。
メインコレクションとマスターロイドの価格
ちなみに価格ですが、クロケット&ジョーンズのメインコレクションが定価で8万円程度。対してマスターロイドは7万円。コバの仕上げやインソールなど、細かい仕様ではマスターロイドに軍配が上がりそうですので、仮に革の質が同程度であったとしてもマスターロイドのほうがコストパフォーマンスが高いと言えそうです。
そんなわけで、これから履き込むことでどんな風に育つのか楽しみな二足です。