越石です。
そういうわけで、オールデンのタッセルローファーを購入しました。とりあえずオールデン続きです。そういうところあります。
ここ数年、非常に人気の高い房飾りが付いた「タッセルローファー」、ご存知の方も多いと思いますが、実はあの「オールデン」が元祖。
そんなタッセルローファーの誕生秘話なんかもあわせて購入レビューです!
オールデンの「知名度を上げた」タッセルローファーとは
いまでこそ世界的なブランドであるオールデンですが、その発展にはこのタッセルローファーが一役買っているようです。そんな歴史をまずはご紹介。
タッセルローファー誕生秘話
まずこのタッセルローファーというデザインですが、オールデンが世界に先駆け作りだしたオリジナルのデザインになります。
きっかけは映画俳優で1940年代にアカデミー主演男優賞を獲得したポールルーカスが、ニューヨークの靴ショップであるFARCASとKOVACSに「腰革の端から端に革紐を回した房飾り(タッセル)を付けた靴」をオーダーしたことに始まります。しかし出来上がった靴は、デザインには満足したものの、履き心地に納得がいかなかったそうです。
そこで次にニューヨークのLEFCOUTとカリフォルニアのMORRIS BOOTMAKERという靴ショップに再度オーダーしところ、偶然にもその二つのショップが、ほぼ同時にオールデンに制作を依頼したのだそう。この依頼に対しオールデンが新たにデザインし、制作したローファーがこの「タッセルローファー」というわけです。そして1948年に世に送り出され、50年代までにクオリティをさらにアップしていきます。
ブルックスブラザーズの定番モデルに
そんな独創的なタッセルローファーをアメトラを代表する服飾ブランド「ブルックスブラザーズ」にプッシュしたのが、オールデンの伝説的な営業マンと言われるフロイトギルモア。結果、大ヒットし、ブルックスブラザーズの定番モデルとして展開され、飛躍的にオールデンの知名度も上がったというわけです。
※参考文献:別冊2nd「ローファー好きのための本」
オールデンのタッセルローファー(ブルックスブラザーズ別注品)
ブルックスブラザーズ別注タッセルローファー
そして購入したのは、まさにブルックスブラザーズ別注品のオールデン製「タッセルローファー」。
ペニーローファーに比べ、全体的に細身でセクシーです。さすが元祖タッセルローファーの貫禄です。美し過ぎるでしょ。
タッセルローファーの元祖にして決定版
いつかは欲しいと思っていたタッセルローファー。クロケット&ジョーンズなど多くのブランドから同様のデザインのタッセルローファーが展開されていますが、歴史を知ってしまうとやはり元祖が欲しくなるのが人情というもの。ご存知の通りミーハーなんです。
そして元祖だからといっても、古臭いなんてことは一切ありません。これが定番のデザインのすごいところです。世に出てから60年以上経った現在でもまったく色褪せることはありません。
型番は「06609」
型番は「06609」です。他のオールデンのモデルと比べても大きなデザインの違いは無さそうに見えますが、ブルックスブラザーズ別注の特徴として、ヒール周りにステッチが施されているようです。
房飾りの切り込みの数は18本
一つの房飾りに入っている切れ込みが、ブルックスブラザーズの創業1818年にちなんだ「18本+18本」になっているという都市伝説があるそうですが、数えたなんと本当に18本でした。たまたま?他のモデルも数えてみないと分からないですね。
プレメンテでつま先を鏡面に
プレメンテでつま先を軽く鏡面にしました。もちろん、全体もブラッシング→アニリンカーフクリーム→クレムと、ひと通り磨いたのですが、その際一見邪魔そうに見えるタッセル、案の定「邪魔」でした。すごく磨き辛い。
黒いシングルレザーソール
ソールはペニーローファーと同じく黒く染められたシングルレザーソールになります。あとでハーフラバーしちゃおうと思いますが、ちょっとだけこのまま履こうとも思ってます。
黒の【カーフレザー】
今回も前回のペニーローファーと同じくコードバンではなく、黒のカーフになります。やっぱりカーフです。コードバンは気を遣いそうで避けてます。買ったことないけど。買わないと比較出来ないですね・・・いつかは。
オールデンのカーフは安い?
ちなみにヤフオクで新品が格安で売っていたので購入しました。コードバンはネットや中古でもけっこう高めですが、カーフだと意外と安いんですよね。そんなところもカーフを選んでしまう理由かも。いいじゃん、カーフで。コードバン買ったことないけど。
タッセルローファーの【サイズ感】は?
さて、タッセルローファーのサイズ感はどうでしょうか。先日購入したペニーローファーとは異なるのでしょうか。
アバディーンラスト
今回購入したタッセルローファーはペニーローファーよりドレッシーなアバディーンラスト。オールデンのドレス系ラストの中でも最古と言われており、タッセルローファーはこのアバディーンラストが主流のようです。オールデンの当時の社長がゴルフが趣味だったようで、スコットランドのゴルフ場にちなんで命名したそうです。タッセル以外にはUチップのモデルにも採用されています。
細身の「アバディーンラスト」と「バンラスト」のサイズ感
そんなアバディーンラストですが、ドレッシーというだけあってやはり細身のようです。前回購入したペニーローファーはオーソドックスでつま先にボリュームのあるローファー用ラストのバンラストで、サイズは8D。細身のアバディーンラストはバンラストに比べてハーフサイズアップするのが一般的とのことで8.5Dを購入しましたが・・・
右足のサドル部分がけっこうタイト!土踏まずが締め付けられます。
バンラストと同じ8Dは絶対無理そうです。
それにしてもきつい。このままでは8Cのアルパインカーフの二の舞(キツくて手放す予定)だろうか・・・いや、8Cがガッチガチで刺すような痛みだったのに対し、こちらは締め付けられる痛み、さすがに少しは馴染むだろうと、とりあえず頑張ってみようと思います。ちなみに左足はちょうど良いです。すごく良いです。
※追記:半日ほど履いてたら早くも辛さが半減してきました!
踵は浮かない
踵は一瞬浮くかな?と思うも、あれ?浮かないという不思議な感覚。
サイズを上げた分、踵は若干緩くなるのかと思いましたが、サドル部分でこれでもかとしっかりホールドしているので、全く問題なさそうです。不思議。もしかして9Dもいける?
オールデン純正シューツリーをビームスで購入
残念ながらシューツリーは付属していませんでしたので、ビームスプラス原宿まで行って買ってきました。8.5DなんでMサイズをチョイス。やっぱシューツリーは純正ですよね
オールデンのタッセルローファー【コーデ】
【1】オールデン「タッセルローファー」×ネイビーチノパン
さっそく履いてみました。まずはドレッシーなタッセルローファーということで、センタープレスの入った少しキレイ目なネイビーのチノパンにしてみました。無難に合ってますよね?
【2】オールデン「タッセルローファー」×ワイドパンツコーデ
こちらはタッセルローファーにワイドパンツを合わせてみました。うっかり靴下はまた白にしてしまいました・・・
まとめ
そんなわけで、とうとうタッセルローファーを購入しちゃいました。実はタッセルローファーはリボンみたいなの(房飾りです)が付いてて、男が履くのはなんか可愛すぎるだろうと思って避けてたんですよね。しかし昨今のタッセルブームの前に、ミーハーな私はお洒落な靴だとどんどん洗脳が進んで、欲しくて欲しくて堪らなくなってたんですよね。本当に単純です。ポリシーなんてあったもんじゃないです。
とにもかくにも、元祖であるオールデンのタッセルローファーを手に入れられて大満足です!
次あたり遂にコードバンいきそうだな・・・いや、いかないか。
オールデン「タッセルローファー(ブルックスブラザーズ別注)」詳細データ
ブランド | オールデン(ALDEN)ブルックスブラザーズ別注品 |
スタイル | タッセルローファー(タッセルモカシン) |
色 | ブラック(BLACK) |
ラスト | アバディーンラスト(ABERDEEN LAST) |
製法 | グッドイヤーウェルト製法 |
甲革 | カーフ(calf) |
靴底 | シングルレザーソール |
生産国 | Made in U.S.A. |
サイズ | 8.5D |
定価 | ¥103,400 |
とっても綺麗な靴ですね。
私もタッセルは昔から好きでクロケのを愛用しています。
タッセルは記事でもふれられたようにドレッシーです。その分、ともすると女性らしさが強すぎて、、、な靴です。靴好きあるあるなのですが一般的には受け入れられ難いらしいです。そこに白ソックスは、、、
と言う感想です。
コメントありがとうございます!
なるほど白ソックスだと女性的過ぎるんですかね・・・勉強になります!