実はジャランスリワヤを『けっこうな勢い』で手放している件【評判】

[記事公開日]2016/01/13[最終更新日]2020/02/26

越石です。

そうなんです、実はジャランスリワヤけっこう手放してるんです。

これまで新品、中古合わせてジャランスリワヤだけで6足も購入しているのですが、その内の3足をすでに手放し、さらに1足が売り出し中となります。

 

ジャランスリワヤ(JALAN SRIWIJAYA)とは?

まずは、あらためてジャランスリワヤ(JALAN SRIWIJAYA)というブランドについておさらいです。

ジャランスリワヤ(JALAN SRIWIJAYA)は、1919年にテデ・チャンドラによりインドネシアで創業された靴工場です。当時はオランダの植民地ということもあり軍隊の為の軍靴を生産していました。

しかし、工場の経営者の息子であるルディ・スパーマンが「これからは平和の時代だ」と、靴の聖地であるイギリスのノーザンプトンにて修行を積み、その後、皮革生産では世界一のフランスで皮革の生産を学んで帰国。彼はそこで培った経験をもとに職人の技術力の向上に努め、さらにフランスでの人脈を活かし上質の革(素材)を使用するなど、自社ブランドの改革を実施し、2003年に「ジャランスリワヤ(JALAN SRIWIJAYA)」ブランドが誕生しました。

ジャランスリワヤの沿革(歴史)

 1919年テデ・チャンドラによりインドネシアで創業。主に軍靴を生産。
 1970年代~戦後、子供用の靴を作るフォルトゥナシューズ社として工場を再開。
 1970年代後半~国内向けサンダルが大ヒットドライビングシューズやデッキシューズなどのモカシン系靴も手掛けるようになり、この頃から本格的に輸出を開始。
 1990年代~「ハンドウェルテッド・グッドイヤー製法」のゴルフシューズの生産を開始。
 2003年IFF(インターナショナルファッションフェア)で日本の靴インポーターであるGMTの横瀬秀明氏と出会い、ジャランスリワヤ(JALAN SRIWIJAYA)ブランドが誕生。

Jalan Sriwijayaの読み方

Jalan Sriwijayaの「読み方・表記」ですが、実際の発音はかなり特殊らしく以下のように色々あるようです。

  • ・ジャランスリワヤ
  • ・ジャランスリウァヤ
  • ・ジャランスリウィジャーヤ
  • ・ジャランスリジャワヤ
  • ・ジャランスリウィンヤー

上2つは似てますが、下のほうは全然違うんですが・・・現地の発音はどれが一番近いんでしょうか。
とはいえ日本では「ジャランスリワヤ」が一番ポピュラーのようなので、当サイトでは「ジャランスリワヤ」に統一しております。なにより「ウァヤ」とか「ウィジャーヤ」とかは打ちにくいですし、覚えにくいので。

ハンドソーンウェルテッド製法(九分仕立て)

ジャランスリワヤの靴が高い評価を受ける一つとして「ハンドウェルテッド・グッドイヤー製法」の採用が挙げられます。この製法は一部の高級靴やビスポーク靴などで採用されており、通常は機械を使用する「すくい縫い」まで手縫いで行い、最後のアウトソールのみ機械で縫う「九分仕立て」と言われる製法です。非常に高い技術力と手間のかかる製法となり、この技術力の高さが世界に認められ、高級ブランドのOEMも手がけるまでとなります。

▼ソールの返りが良い

「ハンドウェルテッド・グッドイヤー製法」は、通常のグッドイヤーウェルテッド製法とは異なり、接着リブを使用しないためソールの返りも柔らかく快適で、履き心地がとても軽く感じられます。尚且つジャランスリワヤでは中物のコルク材もつま先から踵までしっかり入れられており、中敷の裏面にもラテックススポンジを入れることでさらに履き心地を向上させているようです。

▼耐久性が高い

リブを使用せず中底にしっかり縫い付けられる為、剥がれの心配がなく非常に耐久性が高くオールソールなどの修理も可能です。

職人育成システム

ジャランスリワヤでは、独自の職人育成システムにより、3年以上のトレーニングを積んだ20人の職人が製造を手掛けており、手作業による美しいアンティーク仕上げなど、丁寧な仕事で定評があります。

高級ブランドで使用する高品質な革を使用

フランスで修行し人脈を広げた事で、アッパーにはフランスのデュプイ社やアノネイ社の上質なカーフを使用。また底材にはベルギーのアシュア社のレザーを使用。HI SHINE(ハイシャイン)というガラス加工の製品もラインナップ。

高いデザイン性

アメリカントラッドでスタイリッシュでありながら、奇をてらわない定番のデザインが多いため、流行に左右されず長く履けます。

▼定番のラスト11120、Edward(エドワード)

ラストはスマートなラウンドトウの11120や、捨て寸が少ないイギリス風のEdward(エドワード)が定番。両ラスト共にロングノーズ過ぎず丸過ぎず、フォーマルにもカジュアルにも合わせやすいラスト。

3万円代という高コストパフォーマンス

上記のように高級靴と較べても遜色がないほどクオリティが高いにも関わらず、価格は3万円代。これはインドネシアの人件費が安いため実現出来ているようです。

 

ジャランスリワヤを手放してしまっている理由

さて、前置きが長くなりましたが、ここからは本題のジャランスリワヤを手放してしまっている理由です。

サイズが合わない

  • ・インソールの沈み込みが非常に大きくサイズが読めない
  • ・甲はキツいのに踵がガバガバで浮く

色んなラスト(木型)のものを履きましたが、共通して上記のような症状が出ます。その結果、甲はキツくて痛いのに踵はガバガバで歩きにくい状態になります。大きくても小さくても何かしら問題になり未だジャストサイズが不明です。

左右の革の質の差が激しい

所有するジャランスリワヤでは2足において左右でまったく異なる皺が付きました。革質については履き込まれた中古のものを見ると非常に良い物も多くあるようですが、当たり外れはあるようです。

 

ジャランスリワヤで手放した靴たち

ジャランスリワヤ98348(プレーントウ)

そんなわけで手放したジャランスリワヤが以下となります。

ジャランスリワヤ プレーントウ(98348)_2

中古で購入したハイシャイン(ガラス加工)のプレーントウですが、甲がキツく、またガラス加工特有の皺もあまり好みではなかったため売却。アメリカントラッドなデザインが最高にかっこいいのですが残念です。

ジャランスリワヤ98652(ロングウイングチップ)

ジャランスリワヤ_ロングウイングチップ(98652)20150622_1

ヤフオクで新品で購入したロングウィングチップ。非常にデザインは良かったのですが、皺の一本一本が太く浮くような感じ(写真左)で我慢出来ずに売却してしまいました。もう片方はいい感じなんですけどね。アンティーク加工の革のようで色抜けも激しいものでしたので、本来なら皺など気にせずガシガシ履くタイプの靴なんだと思われます。実際、履くと気になりません。写真に撮ったりするからダメなのかも。

ジャランスリワヤ Uチップ(98624)

ジャランスリワヤ Uチップ(98624)正面

GMTのファミリーセールで手に入れたUチップ。これはセールという特殊な環境の中、サイズが合っていないものを勢いで買ってしまっただけです。あまりにも大き過ぎました。デザインは非常に良かっただけに残念。この手のUチップがもう一度欲しい。

ジャランスリワヤで手放そうとしている靴

ジャランスリワヤ プレーントウ(98651)

ジャランスリワヤ プレーントウ(98651)ブラウン(CUOIO CALF)

ブラウンのプレーントウです。こちらはサイズが少し大きいようで踵がガバガバです。かと思えば甲部分はキツキツでゴリゴリ圧迫されて非常に痛い。デザインや革の質感は最高に良いだけに非常に残念ですが、売れたら売ります。絶賛売り出し中です。つま先の艶も最高なんですが・・・。

ジャランスリワヤで手放していない靴たち

ジャランスリワヤ98696(ストレートチップ)

ジャランスリワヤ ストレートチップにシューツリー

在庫の関係でけっこうタイト目のサイズで買ったはずの外羽根ストレートチップですが、予想以上にインソールが沈み込み、キツキツだった甲はガバガバ、踵もガバガバになってしまいました。さらに甲の皺も左右でまったく異なり、片方は非常にいい感じなのにもう片方は皺が粗く少し残念な感じです(現在は上の写真の状態より悪化しています)。ただこちらはデザインが非常に気に入っているので、雨用として活躍中です。今後は分かりません。売れたら売ってしまうかも・・・。

ジャランスリワヤ98322(チャッカブーツ)

ジャランスリワヤ チャッカブーツ(丸洗い後)

これは中古で購入したジャランスリワヤのチャッカブーツ。初めてのジャランスリワヤです。サイズは比較的大き目なんですが、ブーツなので踵が浮くようなこともなく、これだけ靴が増えた現在でもかなりお気に入りの一足です。中古の靴は皺の状態を確認して買えるのも利点です。
ちなみに上の写真は先日丸洗いにチャレンジした結果です。溜まっていた汚れやクリームがリセットされ生き返りました。

ジャランスリワヤは悪くない?

ここまで読めばわかる通り、ジャランスリワヤが悪いわけではなく私のフィッティングが非常にいい加減で悪いのが一因なのは明らかです(購入のほとんどが中古やヤフオクなのでちゃんとしたフィッティングをしてません)。ただ、ストレートチップのようにタイト目で購入してもガバガバになったり、プレーントウのように踵はガバガバなのに甲はキツキツでゴリゴリな靴もありますので、私の足型に合っていない可能性も否めません。
共通してインソールの沈み込みは激しいのは確かですので、今後買う機会があるならちゃんとフィッティングした上でさらにタイト目を選ぼうと考えてます。

まぁ今や同価格帯ならロイドフットウェアを買いたいですけど。

ジャラン スリワヤ(スリウァヤ) JALAN SRIWIJAYA 98321/ストレートチップ(CALF)ダイナイトソール

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実はジャランスリワヤを『けっこうな勢い』で手放している件【評判】」への4件のフィードバック

  1. 小さい足の通りすがり

    こんにちは!
    先日、ジャランスリワヤのストレートチップ狙いで銀座三越行ってきました。
    残念ながら、私の踵が足型に合っていなくて、別の靴を購入しました。
    ユニオンインペリアルのU1985のストレートチップです。
    私は甲高ではないけど、踵が細い足らしいのです。
    中古、通販も良いですけど、品揃えと経験知識豊富な店員さんのいらっしゃる店頭で自分に合った靴を探すのも良いと思います。
    またお金が貯まったら 色と 形と 予算だけで 靴を見に行ってみようと思います。

    返信
    1. 越石 投稿作成者

      コメントありがとうございます!
      ユニオンインペリアルいいですね^_^
      本当にお店でのフィッティングは大切ですね。ローファーのフィッティングであらためて感じました。引き続きよろしくお願いします!

      返信
    1. 越石 投稿作成者

      ですね・・・
      フィッティングに関しては中古、新品ともに記事に書いてある通りです。

      返信

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