越石です。
久しぶりのブログ更新です。かろうじて生きてます。
さて、安物買いの銭失いとはよく言ったもので、10年ぶりに買い替えたばかりのイヤホンをまたすぐ買い替えるというバカをやりました。
いや、安物といってもそんな安くないですし、音はすごく良くてまったく問題なかったのですが、見た目のチープさにテンションが上がらず結局買い替えることに…大損や。
購入したのは「Etymotic Research(エティモティックリサーチ)のER4SR」
あらためて購入し直したイヤホンは「Etymotic Research(エティモティックリサーチ) ER4SR」というイヤホンで、お値段43,780円…(ビックカメラ価格)
その前に購入した「Maestraudio MAPro1000」
ちなみに最初に購入したのは「Maestraudio MAPro1000」という14,300円(ヨドバシ価格)のイヤホン。
フラットなモニターイヤホンを求めて三千里
これまでイヤホンは「Atomic Floyd HiDefDrum AcousticSteel SAF-EP-000005」というカナル型イヤホンを10年使用していました。試聴を重ね、原音に忠実で、デザインもかっこいいという理由から購入した思い入れのあるイヤホンです。10年も使うとさすがにコードがボロボロになってきたため買い替えを決意し、色々とリサーチした上でヨドバシカメラへ向かいました。
※同じモデルは廃番のようです
そして今回まず購入した「MAPro1000」は、ヨドバシの店員さんにおすすめされ一耳惚れしたイヤホンです。前回の購入時と同様に、フラットで原音に忠実な音を求めて、2万円程度の製品をいくつか試聴しましたが、このイヤホンは他と比べても明らかに音がクリアでした。
他には「Acoustune RS THREE」、「qdc SUPERIOR」など評判が良いイヤホンを試聴しましたが、どれも音に少しクセがあるというか、こもっている感じがしてしっくりきません。他には「Sennheiser IE 100 PRO」も評判が良さそうなので試聴してみましたが、やはり音が少しこもっている上に、見た目がチープでダメでした。
そういう意味では「MAPro1000」はもっとチープなんですが、音がめちゃくちゃ良かったのでつい買ってしまいました。
しかしというか案の定というか、やっぱり見た目は大事で結局買い替えるはめに。イヤホンってケースから取り出した瞬間のテンションも大事だと思うんです。
そして購入した「ER4SR」
そしてまたまた購入したのがEtymotic Researchの「ER4SR」。モニターイヤホンと言えばER4SRというくらい口コミでも評判が高いのですが、価格も高い。しかしどうせまた10年は使うつもりなのだからと、清水の舞台から飛び降り、かろうじて骨折で済みました。
※フィギュアやラジコンを売って購入資金に…
念のためER4SRを試聴
繰り返しますがER4SRは高いです。ですので口コミをそのまま信じるわけにもいかず、念のため試聴もしています。
そしたらめっちゃいい!
悩む必要がないくらいにいい!
1万〜2万くらいのイヤホンを試聴したときは、「うーん、こっちのほうが微妙にいいか…」と迷いましたが、ER4SRは有無を言わす良い!
クリアかつフラットで今まで聴こえなかったクリアトーンのギターの弦が擦れる音やドラムのゴーストノートまでしっかり聴こえます。これよ、こういうのが欲しかったのよ。何が原音に忠実かなんて実際にスタジオで原音を聴いたわけじゃないのでもちろんわからないわけですが、一つ一つの音がはっきりとクリアに聴こえるのは確かです。
ただ、このフラットさって実は好みが分かれるんですよね。低音が好きな人にとっては、ちょっと物足りないかもしれません。でもボーカルや楽器の細かいニュアンスを感じ取れるのが好きなので、私は強調されていない正確な音のほうがいいんです。
原音に忠実な音を求める理由
ちなみに原音に忠実な音を求める理由は2つあります。
1つ目は、憧れのミュージシャンがスタジオで作り込んだ音をそのまま聴いてみたいということ。例えば外食していて、シェフが丁寧に仕上げた料理に勝手に他の人が調味料を加えてから出されたら嫌じゃないですか?まるで絵画を描き終えたあと、誰かが勝手に色を足しちゃったみたいな感じです。
2つ目は、自分が作った曲もフラットな音で聴きたいからです。低音や高音なんかが強調されたイヤホンでは、ミックスのときに実際はしょぼい音なのに「十分低音出てるな」と音のバランスを間違えてしまいます。そもそもミックスはヘッドフォンでしてますし、曲自体はもう何年も作っていませんが…。
とか言いつつも私の場合、iPhoneに直挿しで聴いている時点でこだわっているようで実はこだわっていないんですよね。でも、最低限の環境は整えたいと思っています。
※プロのミュージシャンは、なんせたプロですから、どんな安いイヤホンで聴いてもかっこいい音を目指しているみたいです。実際、あえて安いイヤホンを試したり、あの冨田圭一も最後はカーステで聴くらしい。あとiPhone付属のあのイヤホンで聴いてみたりもするそうです。あのイヤホンはこもってるわ、音がスカスカだわ、個人的には聴けたものじゃないんですが。
Etymotic Research「ER4SR」の魅力とスペック〜正確なサウンドで音楽を極める
ここからはあらためてEtymotic Research「ER4SR」の魅力を紹介。
Etymotic Research(エティモティックリサーチ)は、音響機器の世界で長い歴史を誇るブランドで、その製品はプロからオーディオ愛好家まで幅広く支持されています。特に「ER4シリーズ」は、同社を代表するインイヤーモニター(IEM)として知られ、長年にわたりその正確なサウンドで評価を受けてきました。今回は、その中でも「ER4SR」モデルの魅力とスペックに焦点を当てて紹介します。
スタジオクオリティをコンセプトにしたER4SR
Etymotic ER4SR(Studio Reference)は、「正確さ」に重点を置いたモニターイヤホンです。「SR」は「Studio Reference」の略で、名前の通りスタジオクオリティのフラットで正確な音再現をコンセプトとし実現しています。音楽制作、ミキシング、マスタリングといったプロフェッショナルな作業において、ソースに忠実なリスニング体験を提供してくれるモデルというわけです。
魅力1: 圧倒的な音の正確さ
ER4SRの最大の魅力は、何といってもその音のフラットさと正確性です。Etymoticは長年にわたり、耳に対して最も自然で忠実な音を届けるための研究を続けてきました。ER4SRは、20Hzから16kHzの範囲で非常にフラットな周波数特性を持っており、音楽のディテールを失うことなく、正確に再現します。
多くのイヤホンは、低音や高音を強調したり、特定の周波数を強調するチューニングが施されていますが、ER4SRはそのような色付けがほとんどありません。これにより、オリジナルの音源に限りなく忠実な音を聴くことができるため、音楽制作やモニタリング作業に最適なんです。
魅力2: 高遮音性で没入感のあるリスニング体験
ER4SRは、Etymoticが誇る高遮音性設計が特徴です。外耳道にしっかりとフィットする形状と、付属のトリプルフランジイヤーチップによって、最大で-42dBの遮音性を実現するとのこと。これは、外部の騒音をほぼ完全にシャットアウトするレベルだそうで、飛行機や通勤電車の中でもノイズに邪魔されずに音楽を楽しむことが可能です。
ちなみにこの特徴的なトリプルフランジイヤーチップは、耳の奥まで押し込む形で装着するので外れにくく安心感もあります。
※完全に耳栓です。
遮音性の高さは、外部ノイズの影響を受けずに低い音量でクリアに音楽を聴けるというメリットもあります。耳への負担を軽減し、長時間の使用でも快適にリスニングが可能です。
魅力3: 長年の信頼性と耐久性
ER4SRは、精密な手作業によって組み立てられ、非常に高い品質基準を設けています。特にプロフェッショナルな環境での使用を想定しているため、耐久性にも優れているとか。さらに、着脱可能なケーブル(MMCXコネクター)を採用しており、ケーブルが損傷した場合でも簡単に交換できるため、長期的に安心して使用できます。リケーブルについては後述しますが、接続に少し癖がありそう。
魅力4: 快適なフィット感とポータビリティ
ER4SRは、そのコンパクトなデザインにより、耳にフィットしやすく、長時間の装着でも疲れにくい設計がされています。付属のイヤーチップは数種類あり、自分の耳に最適なものを選ぶことで、さらに快適な装着感を得られます。また、軽量設計で持ち運びも容易なため、外出先での使用にも適しています。
▼スペック
・ドライバー: バランスド・アーマチュア型(1基)
・周波数特性: 20Hz – 16kHz
・インピーダンス: 45Ω
・感度: 98dB SPL at 0.1V
・遮音性能: 最大 -な42dB
・ケーブル: 着脱可能、3.5mmプラグ
・付属品: トリプルフランジイヤーチップ、フォームイヤーチップ、キャリングケース、フィルター交換ツール
・重量: 約22g
ER4SRのリケーブル
実はMAPro1000を購入したとき、少しでも見た目を良くしようとMMCXコネクターのケーブルを買ってリケーブルしていました。ER4SRもMMCXなので、そのままリケーブルしようと交換してみたんですが、カチッとはまった感じがしない。すぐに外れるわけではないし、音もちゃんと聴こえるんですがちょっと不安になります。
そこでER4SRのリケーブルについて調べてみると、やはりMMCXでも少しクセがあって、カチッとはまらないものが多いらしいんです。最悪の場合、外れて落ちることもあるとか。
うーん、今回の購入でビックカメラのポイントもあるし、ビックカメラで相談してみようかな。
※ちなみにER4SRの購入は関東では唯一在庫のあったビックカメラ秋葉原です。
まとめ:ER4SRはこんな人におすすめ
というわけで、Etymotic ER4SRは、音質の正確さを求める人にピッタリのインイヤーモニターです。色付けのないフラットなサウンドで、楽曲そのものの本質をしっかりと届けてくれるので、レコーディングやミキシングなど、音作りに関わる人にとっては欠かせないアイテムだと思います。また、外音をかなりカットしてくれる高い遮音性のおかげで、騒がしい場所でも音楽に没頭できるというのも大きなポイント。
音質にこだわりたい、プロフェッショナルなサウンド環境を求めているなら、ER4SRは間違いなく選んで損はないイヤホンです。